Cloud Campus

データ分析方法10選|分析手順や役立つツールも解説

2025.09.29

eラーニング

ビジネススキル

キーワード
  • データ分析
  • データサイエンス
データ分析方法10選|分析手順や役立つツールも解説

現代のビジネスでは、テクノロジーの進化や消費者ニーズの多様化によって、勘や経験に頼った意思決定が通用しなくなっています。

このような市場変化に柔軟に対応するためには、市場動向や顧客の行動パターンを分析し、データに基づいた意思決定をする必要があります。データ分析をするときは、適切な情報を収集したうえで、目的にあった方法を選択することが大切です。

本記事では、データ分析方法の種類や分析手順、分析に役立つツールを解説します。データ分析をするときのポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

データ分析の重要性

データ分析とは、収集したデータを統計学やAI技術を用いて分析することです。羅列された数字からパターンや傾向を見つけ出し、現状の課題解決や将来の戦略決定に活用することを目的としています。

データ分析は、マーケティングや製品開発、営業戦略の策定といったさまざまなシーンで活用されています。データ分析をすれば、顧客の購買履歴から次のトレンドを予測したり、Webサイトのアクセスログからユーザーの行動パターンを把握したりすることが可能です。

近年、インターネットの普及によって情報・ビジネスモデルの変革が速くなってきています。くわえて、IoTデバイスやクラウドサービスの発展で、大量のデータを容易に収集できるようになりました。

このような状況で企業が競争力を高めるためには、膨大なデータを活用し、客観的で迅速な意思決定をすることが重要です。

分類に適したデータ分析方法

データの共通点や構造を見つけ出し、グループ分けをするときは、クラスター分析や因子分析が適しています。

ここでは、分類に適したデータ分析方法を解説します。

クラスター分析

クラスター分析は、似た性質をもつデータを自動的にグループ分けする手法です。事前に「このようなグループがあるはず」といった仮説がなくても、データに隠された潜在的なパターンや新しい顧客層を発見できます。

顧客の購入履歴や年齢等のデータを用いれば、類似性の高い顧客を1つのグループにまとめることが可能です。クラスター分析は、共通点をもつ顧客グループを作成し、それぞれのグループに最適な広告やキャンペーンを展開するといったシーンで活用できます。

因子分析

因子分析は、複数のデータに共通する潜在的な要因を見つけ出す分析手法です。例えば、社員満足度調査において、給与や福利厚生に関する質問は「待遇への満足度」、上司や同僚に関する質問は「人間関係の満足度」といった共通要因に集約できます。

因子分析をすれば、多くのデータを本質的なカテゴリに集約してシンプルな形式にまとめられるため、注目すべきポイントを特定しやすくなります。

人事や経営企画の分野では、従業員満足度や顧客満足度を左右する根本的な原因を見つけ出し、効果的な改善策を立てるのに役立てられるでしょう。

関係性の把握に適したデータ分析方法

データの関係性を明らかにできれば、結果が生まれた原因や相関関係を見つけ出すことができます。

ここでは、データの関係性を分析するのに適した回帰分析とクロス集計について解説します。

回帰分析

回帰分析は、特定の変数が他の変数にどのような影響を与えているかを分析する手法です。

例えば、広告費が売上にどのくらい影響するかを把握したいときに回帰分析をすれば、「広告費を100万円増やしたら、約200万円の売上増加が期待できる」といった具体的な数値を導き出すことができます。

回帰分析は、営業企画において広告投資の効果を検証し、適切な予算配分を決める際に役立ちます。

クロス集計

クロス集計は、複数のデータを組み合わせてどのような傾向や関係性があるかを明らかにする分析方法です。例えば「性別」と「購入商品」という2つのデータを組み合わせれば、「男性は商品A、女性は商品Bを多く購入している」といった傾向を把握できます。

マーケティング戦略を立てる際に、顧客の属性ごとに最適な商品戦略を立案するのに役立てられます。

予測に適したデータ分析方法

企業の競争力を高めるためには、将来の動向を予測し、先手を打つことが重要です。

ここでは、将来予測に適した時系列分析と決定木分析について解説します。

時系列分析

時系列分析は、時間の経過とともに変化するデータを分析し、将来の値を予測する手法です。

過去数年間の売上データをもとに時系列分析をすることで、右肩上がりのトレンドや季節による売上の変動を見つけ出すことができます。

これらのパターンを把握できれば、企業の需要予測や在庫管理、人員配置の計画をより適切に立てられるようになるでしょう。

決定木分析

決定木分析は、複数の質問を分岐点とするフローチャート形式でデータを分類・予測する手法です。

例えば、顧客がある商品を購入するかを予測するときに、「年齢は30歳以上か」「過去に類似商品を購入したか」といった質問をして、最終的な予測結果を導き出します。

決定木分析をすれば、どのような条件の組み合わせでその結果に至ったのかを視覚的に把握することが可能です。営業部門では、購入につながる条件を抽出し、営業活動の優先順位を決定する際に活用できます。

マーケティングに活かしやすいデータ分析方法

商品や顧客に関する膨大なデータを目的に応じた手法で分析すれば、効果的なマーケティング施策を立てるのに役立てられます。

マーケティングに活かしやすいデータ分析方法には、以下のようなものがあります。

  • ABC分析
  • RFM分析
  • デシル分析
  • アソシエーション分析

それぞれ詳しく解説します。

ABC分析

ABC分析は、商品の売上や在庫数に基づいて、データをA、B、Cの3つのグループに分類する手法です。例えば、売上の上位70〜80%を占める商品をAグループ、それに続く商品をBグループ、残りをCグループに分類します。

ABC分析は「結果の80%は全体の20%によってもたらされる」というパレートの法則を応用しています。3つのグループに分類できれば、どの商品の在庫を増やすべきかといった在庫管理や仕入れの優先順位を決めやすくなるでしょう。

RFM分析

RFM分析は、顧客の購買行動を「最終購買日(Recency)」「購買頻度(Frequency)」「累計購買金額(Monetary)」の3つの指標でグループ分けする分析方法です。

RFM分析をすれば、顧客を「優良顧客」「離脱しそうな顧客」「新規顧客」といったグループに分類でき、顧客ごとに適した施策を実行できます。

優良顧客には、リピート率を高めるためにVIP向けの情報や限定セールの案内をするのが効果的です。離脱しそうな顧客には、再購入を促すクーポンやメールを送るのがよいでしょう。新規顧客には、プロモーション情報の継続的な提供が有効です。

デシル分析

デシル分析は、累計購買金額を基に顧客を10段階のグループに分類し、売上に貢献している上位顧客を特定する手法です。限られたリソースを売上に貢献している顧客に集中させ、効率的にビジネスの成果を上げるために活用できます。

例えば、購買金額の高い顧客層には、特別なサービスや限定セールを案内するといったVIP向け施策を実施できるようになります。

一方で、あまり売上に貢献していない顧客グループには、別の商品をお勧めしたり、新しいプロモーションを試したりするような別のアプローチ方法を検討できるでしょう。

アソシエーション分析

アソシエーション分析は、複数の事象が同時に発生するパターンを発見する分析手法です。

代表的な手法に「バスケット分析」があります。

バスケット分析は「おむつを購入した人はビールも購入する」といった購買パターンから、父親がおむつを買いに行ったついでにビールを買うという意外な関連性を見つけ出すことが可能です。

アソシエーション分析の結果は、ECサイトのお勧め商品の提示や、関連商品を近くに陳列する店舗レイアウトの検討に活用できます。

データ分析の手順

データ分析の手順は以下の通りです。

  1. 目的を明確にする
  2. データを集める
  3. データを分析する
  4. 施策を実行する
  5. 振り返りをする

それぞれ詳しく解説します。

1.目的を明確にする

データ分析をする際は、「何を知りたいのか」「何を解決したいのか」といった目的を明確にすることが大切です。目的があいまいな状態では、どのデータ分析方法を選んでも、ビジネスの意思決定に役立つ結果を得られません。

目的が明確になれば、必要なデータの種類や選択すべき分析手法が明確になります。データ分析をする前に「売上が伸び悩んでいる原因を明確にしたい」「新商品をアピールすべき顧客層を把握したい」といった具体的な目的を設定しましょう。

2.データを集める

データ分析の目的が明確になったら、分析に必要なデータを収集します。データは、顧客管理システムや販売データ、Webサイトのアクセスログ、アンケート結果から集められます。

データ収集後には、分析に適した形に整える処理が欠かせません。収集したデータに欠損や重複がないかを確認したり、統一された形式に変換する作業をしたりするようにしましょう。

質の悪いデータで分析を進めても役立つ結果は得られないため、データの質にこだわることが重要です。

3.データを分析する

データの前処理が完了したら、目的に応じた適切な手法で分析します。現状を把握したいなら「ABC分析」、原因を特定したいなら「回帰分析」、将来を予測したいなら「時系列分析」といった分析方法が適しています。

目的にあわない分析方法を選んでしまうと、時間をかけても意味のある結果は得られず、ビジネス上の意思決定に役立てることができないため注意しましょう。

4.施策を実行する

データ分析結果を効果的に活用するためには、単なるデータ収集や分析で終わらせず、具体的な施策の実行が大切です。

例えば「天候によって売上が大きく変動する」といった分析結果が出たときは、雨の日に限定クーポンを配信したり、晴れた日に屋外イベントを企画したりするといった具体的な行動につなげられます。

データに基づいた効果的な施策を実行できれば、売上や顧客満足度の向上といった成果が期待できるでしょう。

5.振り返りをする

データ分析結果を基に施策を実行したあとは、振り返りをしましょう。

振り返りをしなければ、「施策によって効果があったのか」「目的を達成できたのか」を判断できません。

振り返りによって施策の成功要因や改善点を評価することで、次の分析や施策の効果を高められるでしょう。

データ分析に役立つツール

データ分析に役立つツールには、以下のようなものがあります。

  • Excel
  • BIツール
  • AIツール
  • Python

それぞれ詳しく見ていきましょう。

Excel

Excelは、専門知識がなくても直感的に操作できるデータ分析の基本的なツールです。データの集計やグラフ作成、ピボットテーブルを使ったクロス集計といった簡単な統計分析ができます。

ただし、一つのワークシートあたり104万8,576行と1万6,384列までというデータ量の上限があるため、大規模なデータや複雑な分析には適していません。

Excelの上限を超える大規模なデータ分析をしたい場合は、BIツールやPythonといった専門的なツールを使用するのがよいでしょう。

BIツール

BIツールは、データを分析してグラフや表を自動作成できるツールです。Excelよりも大規模なデータを処理できるうえ、プログラミング知識がなくても高度な分析結果を可視化できます。

BIツールは、関係性の把握に適した「クロス集計」 や マーケティングに活かしやすい「ABC分析」「RFM分析」「デシル分析」といった集計や比較をする分析に適しています。

AIツール

AIツールは、膨大なデータからパターンを自動で学習し、判断や予測をする技術です。なかでも機械学習は、より精度の高いデータ分析をするために必要不可欠な技術です。

機械学習には、以下の3種類があります。

教師あり学習 正解が分かっているデータをAIに与えて学習させる手法
教師なし学習 正解が不明なデータをAIに与え、データに隠されたパターンや構造を発見させる手法
ディープラーニング 人間の脳の神経回路を模した「深層ニューラルネットワーク」を使ってデータに隠された特徴を自動で発見し、高度な判断をする技術

教師あり学習は、過去の売上データから将来の売上を予測したり、顧客の行動パターンから離脱リスクを予測したりする際に役立ちます。

教師なし学習は、新しい顧客グループの発見や不正な取引パターンの検出に活用可能です。

画像認識や音声認識、自然言語処理ができるディープラーニングを活用すれば、人間が気付きにくい複雑なデータの関連性を見つけ出せるので、より正確で効果的な意思決定ができるようになります。

Python

Pythonは、より高度なデータ分析を可能にするプログラミング言語です。pandasやNumPyといったライブラリを使うことで、ExcelやBIツールでは難しい大規模なデータの処理、統計解析、機械学習モデルの構築を実行できます。

Pythonは、時系列分析や決定木分析、クラスター分析といった複雑なアルゴリズムや統計モデルを用いる分析に適しています。単なる集計や可視化だけでなく、将来を予測したり、顧客を自動的に細かく分類したりすることが可能です。

データ分析をするときのポイント

データ分析をする際は、以下のポイントを押さえておくことが大切です。

  • データの質にこだわる
  • 専門人材を採用・育成する
  • 分析結果を多角的な視点で解釈する

それぞれ詳しく解説します。

データの質にこだわる

データ分析の結果は、データの質に左右されます。

質の悪いデータで高度な分析をしても、役立つ結果は得られません。質の高いデータを用いて分析するためには、データ収集の段階で欠損や重複、形式の不統一がないかを確認したうえで修正する必要があります。

正確な分析結果を得るためにも、データの質を意識しましょう。

専門人材を採用・育成する

データ分析の結果をビジネスの成果に結びつけるためには、専門的なスキルをもつ人材が必要です。

データから何を読み取り、どのような仮説を立て、分析結果をどのようにビジネスに活かすかといった判断には専門知識と経験が求められます。

データ分析をするためには、以下のようなスキルが必要です。

専門人材は外部から採用するだけでなく、既存社員の研修を通じて育成することも大切です。既存社員のデータ分析スキルを向上できれば、組織全体のデータ活用力を高められます。

既存社員を育成するためには、研修の実施がお勧めです。サイバー大学の「Cloud Campusコンテンツパック100」の「データ分析入門」では、データ分析に関する基礎知識を全12のテーマに分けてeラーニングで学べます。

「Cloud Campusコンテンツパック100」については、以下のリンクからご確認ください。

>>「Cloud Campusコンテンツパック100」をチェックする

分析結果を多角的な視点で解釈する

データ分析の結果が示す表面的な事実だけでは、本質的な課題や解決策を見つけられないケースがあります。

例えば、売上が低下傾向を示しているという分析結果だけでは、その要因が季節的なものなのか、競合の動向によるものなのか、製品自体の問題なのかを判断できません。

効果的な施策を実行するためには、分析結果から「なぜその結果になったのか」「どのような要因があるのか」を深く考察することが重要です。

分析結果を現場の状況や専門知識と組み合わせれば、数字だけでは見えない本質的な課題を発見し、より効果的な施策を立てることが可能になります。

まとめ

めまぐるしく変化するビジネス環境では、勘や経験に頼るのではなく、データ分析の結果に基づいた意思決定が重要です。データ分析にはさまざまな手法があるため、目的にあった適切な方法を選択することが大切になります。

効果的なデータ分析をするためには、データの質にこだわり、分析結果を多角的に解釈できる専門人材の育成が欠かせません。

サイバー大学の「Cloud Campusコンテンツパック100」の「データ分析入門」では、データ分析の必要性から、データの調査・集計・分析・解釈までの一連の流れをeラーニングで学べます。

ヒストグラムや相関係数といった統計の基礎知識も網羅しており、データ分析の初学者が段階的に学習することが可能です。

 

低コストで厳選コンテンツ見放題!Cloud Campusコンテンツパック100

サイバー大学の「Cloud Campusコンテンツパック100」は、マネジメント研修に関するコンテンツを含む、100以上のeラーニングコンテンツが見放題です。

ニーズの高いコンテンツを厳選することで、業界最安値の1ID 年額999円(税抜)を実現しており、利用企業は240社を超えています。

Cloud Campusのプラットフォーム上で研修としてすぐに利用可能です。

「Cloud Campusコンテンツパック100」の詳細は、以下からご確認いただけます。

>>「Cloud Campusコンテンツパック100」をチェックする

この記事を書いた人

他の記事も見る

2024.07.26

財務スキルとは?初めてでも安心の5つの学び方

2024.07.26

財務スキルとは?初めてでも安心の5つの学び方

eラーニング

ビジネススキル

人材教育

近年は企業を取り巻く環境が大きく変わり、人口減少、CSR、ダイバーシティ、グローバル化などの多様な取り組みが求められるようになっています。 社会人として身に付けておくべきスキルの上位にあるのが「財務会計スキル」です。 財務会計スキルは企業価値を高めるために必要であり、特に総務部門や財務部門で働く方々のスキルアップが欠かせません。 この記事では財務会計スキルの概要、必要性、高める方法についてまとめていきます。 財務の知識が求められる背景 1. グローバル化と競争の激化 現代社会において、企業はグローバル市場での競争にさらされています。競争が激化する中で、企業は財務面での強化が求められます。財務の知識を持つことにより、経営者や社員は資金の効率的な運用やリスクの管理を行い、競争力を維持・向上させることができます。 2. 経済環境の変動 世界経済は常に変動しており、経済状況の変化に対応するためには、財務の知識が不可欠です。例えば、金利の上昇やインフレーションなどの経済指標の変動に対して適切に対応するためには、財務の知識が必要です。これにより、企業は予期せぬ経済変動に対応し、持続可能な成長を維持することができます。 3. 規制強化とコンプライアンスの重要性 企業はさまざまな規制や法律に従う必要があります。特に財務に関連する法規制は年々厳格化しており、コンプライアンスの重要性が増しています。財務の知識を持つことで、企業は法令遵守を確実に行い、罰則や制裁を避けることができます。また、コンプライアンスを守ることで、企業の信用度も向上します。 4. 持続可能な成長と投資家の期待 企業が持続可能な成長を実現するためには、適切な財務戦略が必要です。投資家は企業の財務状況を重視しており、財務の知識を持つことで、投資家との信頼関係を築くことができます。財務の知識は、企業が長期的な視点で成長戦略を策定し、投資家の期待に応えるためにも重要です。 5. イノベーションとデジタルトランスフォーメーション 技術の進歩に伴い、企業はデジタルトランスフォーメーションを推進しています。これにより、新たなビジネスモデルやサービスが生まれ、企業の財務状況に影響を与えることがあります。財務の知識を持つことで、企業は新たな技術やビジネスモデルの導入に伴うリスクやコストを適切に評価し、戦略的に対応することができます。 社会人として知っておくべき財務の知識 1. 会計基礎知識 社会人としてまず必要な財務の知識は、基本的な会計知識です。これには貸借対照表(バランスシート)、損益計算書(P/L)、キャッシュフロー計算書の理解が含まれます。これらの財務諸表を理解することで、企業の財務状況や経営成績を把握することができます。 2. 資金管理 企業の経営においては、資金管理が非常に重要です。資金繰りや予算管理、資金調達の方法についての知識を持つことが求められます。これにより、企業は適切な資金計画を立て、安定した経営を維持することができます。 3. リスク管理 現代の企業経営には多くのリスクが存在します。財務リスク、法的リスク、市場リスクなど様々なリスクを管理するための知識が必要です。リスク管理の基本的な手法やリスク評価の方法を学ぶことで、企業はリスクに対して効果的に対応することができます。 4. 投資分析 企業はしばしば新規事業やプロジェクトに対して投資を行います。そのため、投資分析の知識は重要です。投資の妥当性を評価するための指標(例えばNPVやIRR)や投資リスクの評価方法を理解することで、適切な投資判断を下すことができます。 5. 税務知識 企業の財務活動において、税務知識も重要な役割を果たします。法人税、消費税、所得税などの基本的な税務知識を持つことで、企業は適切な税務申告を行い、税務リスクを回避することができます。 初心者は財務のどこから学び始めるべきか 1. 基礎から始める 初心者が財務を学ぶ際には、まず基本的な概念から始めることが重要です。会計の基礎や財務諸表の読み方、基本的な財務指標の理解など、財務の基礎をしっかりと学ぶことで、次のステップに進むための土台を築くことができます。 2. 実践的な経験を積む 財務の知識を学ぶだけでなく、実際に実践することも重要です。例えば、家庭の予算管理や小規模な投資を行うことで、実際の財務管理の経験を積むことができます。実践を通じて得られる経験は、財務の理解を深める上で非常に有益です。 3. 専門書籍やオンラインコースを利用する 財務の学習には、専門書籍やオンラインコースを活用することが効果的です。特に初心者向けの書籍やコースを選ぶことで、体系的に財務の知識を学ぶことができます。また、オンラインコースは自分のペースで学習できるため、忙しい社会人にも適しています。 4. セミナーやワークショップに参加する 財務の知識を深めるためには、セミナーやワークショップに参加することも一つの方法です。専門家から直接学ぶことで、最新の情報や実務に即した知識を得ることができます。また、他の参加者とのネットワーキングを通じて、財務に関する知見を広げることも可能です。 5. メンターやコーチを見つける 財務の学習においては、メンターやコーチの存在が大きな助けとなります。財務の専門家や経験豊富な同僚からアドバイスを受けることで、実務に即した具体的な知識を得ることができます。また、メンターやコーチは学習の進捗をチェックし、必要なフィードバックを提供してくれます。 以上のように、初心者が財務を学び始めるための具体的なステップを踏むことで、効率的かつ効果的に財務の知識を身につけることができます。 企業を内部から変革できるのは「総務部門」 環境の変化に対応するために企業を内部から変革できるのは、内外を問わずさまざまなステークホルダーをつなぐ重要な役割を担っている総務部門です。企業を目指すべき方向へ引っ張っていくには、総務部門は「総務の在り方」について考えて、新しい時代に対応したスキルを身につける必要があります。 経営者視点を持った「戦略総務」という考え方 これまで企業における総務部門は、「何でも屋」「雑用全般を担当する部門」「縁の下の力持ち」と考えられてきました。 しかし、今では従来の「雑用総務」ではなく、「戦略総務」という考え方が重視されるようになっています。 戦略総務とは、企業を取り巻く環境の変化に柔軟に対応して、社内の活性化、社員のモチベーション向上、企業価値の向上など、幅広く関わる総務部門がそれらに戦略的に取り組むことです。 「戦略総務」に必要なスキルとは? 戦略総務として生まれ変わるには、自らの意識改革とともにコスト改善や業務改善、社内コミュニケーションの活性化に関する施策の立案などが求められるようになります。 そのためには、ITを使った仕組みを取り入れたり、アウトソーシングを行ったりすることも必要です。最新の知識やサービスを常に収集できるようにしましょう。 企業の司令塔は「財務部門」 一方、財務部門は企業が利益を生み出すための司令塔といえます。 企業の経営層は、財務部門が企業の経理事務や財務慣行について的確な評価を行い、データに裏付けられた洞察や経営課題の解決方法を提示してくれることを望んでいるのです。 企業を成長させる財務部門に必要なスキルとは? 企業が財務部門に求めることに応えていくためには、数字を正確に扱えるだけではなく、企業活動と会計の仕組みを理解して、財務諸表から経営のために必要な情報を読み取る力を養うことが極めて重要です。 特に、事業分析や予算分析などの仕事に対するニーズは高まっています。企業を成長させる財務部門になるには、企業の各事業への理解を深めるとともに、経営やリーダーシップについても学んでいく必要があります。 専門知識を学びたいときに学ぶ このように、総務や財務のスキルアップは重要ですが、専門家を講師に招いて関係者が一堂に会したセミナーを開くのはコストや時間を要します。 また、担当する社員たちは事務作業が中心であるため、目の前の仕事に忙殺されがちです。 そのため、個々の受講者が都合のいい場所やタイミングで学べるeラーニングは、最適な学習ツールとなるでしょう。 専門家による良質なコンテンツ、基礎的なノウハウを学べるコンテンツなど、受講者のレベルに合ったものを選び、スキマ時間を活用してスキルを高めることが重要です。 低コストで厳選コンテンツ見放題!コンテンツパック100 特にニーズの高いコンテンツだけを厳選することで1ID 年額999円(税抜)の低コストを実現。 ビジネス・ITの基礎知識を学べるeラーニングコンテンツが見放題、Cloud Campusのプラットフォーム上ですぐに研修として利用できます。 100コンテンツ以上の厳選コンテンツラインナップは資料請求からご確認頂けます。 >>Cloud Campus コンテンツパック100の詳細をチェックする 総務・財務部門のスキルアップで競争力向上を 企業を取り巻く環境が変化するなかで、総務・財務部門の重要性は、年々高まっています。忙しい社員のために、eラーニングのような専門知識を手軽に学べる仕組みを取り入れましょう。総務・財務部門の社員のスキルを高めることで、企業の競争力向上につながります。  

2024.07.24

部下の成長が止まる!上司が注意すべき15のポイント

2024.07.24

部下の成長が止まる!上司が注意すべき15のポイント

eラーニング

ビジネススキル

人材教育

上司として部下に接する際に気を付けるべきポイント まず前提として部下に接するときに外せない大切なポイントをまとめていきます。 1.信頼関係の構築 信頼関係がないと、部下は安心して仕事に取り組むことができず、成長の機会を逃してしまいます。信頼関係を築くためには、上司はオープンなコミュニケーションを心掛け、部下の意見や感情を尊重することが重要です。 2. フィードバックの質 効果的なフィードバックは、具体的で建設的でなければなりません。例えば、「もっと頑張れ」という曖昧なフィードバックよりも、「次回はプレゼンの構成をもう少し練ると良い結果が出ると思う」といった具体的なアドバイスが有益です。 3. 部下の強みの把握 部下の強みを見つけ出し、それを活かす環境を提供することも大切です。強みにフォーカスすることで、部下は自信を持って業務に取り組むことができ、自然と成長へとつながります。上司は部下の適性を見極め、適切な役割やプロジェクトを割り当てることが求められます。 4. 適切な目標設定 明確で達成可能な目標を設定することで、部下は自分の進捗を確認し、モチベーションを維持することができます。目標は短期・中期・長期の三段階に分けると良いでしょう。 5. 感謝の気持ちを伝えること 部下が努力したり、成果を上げたときには、しっかりと評価し、感謝の意を表しましょう。これにより、部下は自分の仕事が認められていると感じ、さらなる成長意欲を持つことができます。 以上のポイントを踏まえることで、上司は部下の成長をサポートし、組織全体のパフォーマンス向上につなげることができます。 上司として部下に接する際にやってはいけないこと 1. 一貫性のない指示 上司が日によって言うことが変わったり、明確な方向性を示さないと、部下は混乱し、仕事に対する不安やストレスが増大します。このような状況では、部下は自信を持って仕事を進めることができず、成長の機会を失ってしまいます。 2. 過度な管理 いわゆるマイクロマネジメントは、部下の自主性を奪い、創造性や自己成長の機会を阻害します。上司は信頼して仕事を任せることが重要であり、過度な干渉は控えましょう。 3. 否定的なフィードバックだけを与えること 部下がミスをしたときにそれを指摘するのは必要ですが、それだけではなく、良い点や努力を認めることも同様に重要です。否定的なフィードバックばかりだと、部下は自信を失い、モチベーションが低下します。 4. 不公平な扱い 特定の部下ばかりを贔屓するような行動は、チーム内に不和を生み、モチベーションの低下や離職につながります。上司は公平な態度で接し、全ての部下に対して平等に接することが求められます。 5. 感情的な対応 怒りや苛立ちを部下にぶつけることは、職場の雰囲気を悪化させるだけでなく、部下の成長意欲を著しく損ないます。上司は冷静かつ客観的に対処し、感情的な反応を避けるよう心掛けましょう。 部下の成長を促すための工夫 1.部下に挑戦的な仕事を任せる 新しいスキルや知識を必要とするプロジェクトに取り組むことで、部下は成長の機会を得ることができます。例えば、通常の業務とは異なる分野のタスクを担当させることで、新しい視点やスキルを身に付けることができます。 2. 定期的なフィードバックと評価を行う フィードバックは部下が自分の強みや改善点を理解するための重要なツールです。定期的な評価は、部下の成長を確認し、次のステップを計画するための指針となります。 3. 研修やトレーニングの機会を提供 外部の研修や社内のトレーニングプログラムを活用して、部下が新しい知識やスキルを習得する機会を増やしましょう。また、メンター制度を導入し、経験豊富な社員が若手をサポートする体制を整えることも有効です。 4. キャリアパスの明確化 部下が自分のキャリア目標を達成するために必要なステップを理解し、それに向けて努力することで、モチベーションが高まります。上司は部下のキャリアビジョンを把握し、それに応じたアドバイスやサポートを提供しましょう。 5. 部下の成功を共有と祝う文化 部下が成果を上げたときには、それをチーム全体で祝うことで、達成感と一体感を感じることができます。これにより、部下は自分の努力が認められていると感じ、さらなる成長意欲を持つようになります。 部下の成長が止まってしまうNG言動 「お前には無理だ」 部下の自信を奪い、挑戦意欲を減退させます。上司は部下の可能性を信じ、励ます言葉をかけることが重要です。 「どうせやっても意味がない」 無意味感を植え付ける言葉です。部下が努力しても成果が認められないと感じると、モチベーションが低下し、成長意欲を失ってしまいます。上司は部下の努力をしっかりと評価し、意義を伝えることが求められます。 「そんなこともできないのか」 部下に対する尊重の欠如を示し、信頼関係を損ねる原因となります。上司は部下の能力を理解し、適切な指導を心掛けましょう。 「失敗したらお前の責任だ」 部下に過度のストレスを与え、恐怖心からのびのびと仕事をすることができなくなります。部下には適度なチャレンジを与えつつ、失敗を恐れずに取り組める環境を提供することが重要です。 「お前のやり方は間違っている」 一方的な否定に聞こえてしまいます。このような言葉は部下の自己判断力を損ない、自律的な成長を阻害します。上司は部下の意見を尊重し、建設的なフィードバックを提供することが求められます。 無視や冷たい対応 部下が上司に質問や相談を持ちかけた際に、無視したり冷淡な対応をすると、部下は自己価値感を失い、成長意欲が低下します。上司は部下の声に耳を傾け、適切なサポートを提供することが大切です。 意識していなくて自然と出てしまうこともあるかもしれません。NG言動を避けるだけでも、部下の成長を妨げることなく、より良い職場環境を作り上げることができます。 成長のチャンスを奪う「決めつけ」「思い込み」 部下が期待に応えられなかったり、何度言っても失敗を繰り返したりすると、上司が「成長の見込みなし」というレッテルを貼ってしまうことがあります。 こうした上司の思い込みが部下への態度にも表れると、その部下のモチベーションは著しく低下し、業績も下降。離職にもつながりかねません。 このように、他者への思い込みが行動や言動に反映することで、それが現実になってしまうことを、心理学では「自己達成的予言」と呼びます。 部下の成長の鍵はリーダーシップ 指導する立場にある人が「この部下は変わらない」と決めつけることは、「成長のサポート」というリーダーシップにおける重要な役割を放棄しているのと同じです。こうした見解は、さまざまな大学研究でも検証されています。 「人間は変われる」と考える上司は部下の成長を信じている 米サザンメソジスト大学の研究では、「人間の性質は生来のもので変わらない」と考える上司と、「人間は変われる」と考える上司が、それぞれの部下にどのように接するのかを調べました。 その結果、「変わらない」と考える上司は部下のスキルアップに関心がなく、成長をサポートすることに熱心ではなかったそうです。 一方で、「変われる」という信念を持つ上司は、フィードバックを怠らない、新しい課題へのサポートを惜しまないといった、部下の学習能力と成長を信頼しているという結果になりました。 「人間は変わらない」と思い込んでいる上司ほど部下の変化に気付かない 別の大学研究によると、「部下は変らない」という固定観念を持つ上司は、成長、後退を問わず部下の変化に気づきにくいといいます。 そのため、頑張りに気づいてもらえない従業員のモチベーションが低下し、離職につながるケースが多いそうです。 一方で、部下の成長を信じる上司の下で働く部下は、成長への意欲と仕事への満足度が高く、離職率が低いという結果が出ています。 「人は変われる」という思考=リーダーに求められるスキル 部下の成長を信じて指導することは、リーダーに必要な能力のひとつです。「部署の環境はリーダー次第!?」でもご紹介したように、優れたリーダーシップを発揮するには、技術や知識、問題を解決に導く能力だけでなく、高いヒューマンスキルが必要になります。 組織の上階層になればなるほど、こうしたヒューマンスキルを磨く努力が求められます。 低コストで厳選コンテンツ見放題!コンテンツパック100 特にニーズの高いコンテンツだけを厳選することで1ID 年額999円(税抜)の低コストを実現。 ビジネス・ITの基礎知識を学べるeラーニングコンテンツが見放題、Cloud Campusのプラットフォーム上ですぐに研修として利用できます。 100コンテンツ以上の厳選コンテンツラインナップは資料請求からご確認頂けます。 >>Cloud Campus コンテンツパック100の詳細をチェックする

2023.07.20

分かりやすい業務マニュアルの作り方とは?作成手順を徹底解説

2023.07.20

分かりやすい業務マニュアルの作り方とは?作成手順を徹底解説

eラーニング

ビジネススキル

人事制度・組織づくり

「新入社員のために業務マニュアルが必要になったが、作り方が分からない」 「今の業務マニュアルの内容が分かりにくいと指摘されたが、改善方法が思いつかない」 業務の円滑な遂行には、マニュアルや手順書の作成が必要不可欠といっても過言ではありません。 しかし作る機会がそこまで頻繁にない業務マニュアルは、作り方のステップや理解を促すコツが分からないという声も聞かれます。 この記事では、業務マニュアルを作成する手順や、内容を伝えやすくするためのポイントを解説します。はじめて業務マニュアルを作成する方や、現在お使いの業務マニュアルを改善したいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。 業務マニュアルを作るメリットとは? はじめに、業務マニュアルを作成することで得られるメリットを紹介します。 1-1.業務の品質が担保できる 業務マニュアルがあれば、業務の品質維持・向上が期待できます。 業務の進め方を各個人に任せてしまうと、それぞれが行いやすい手順で進められる反面、タスクの対応もれや品質が個人に依存してしまう恐れがあります。 業務マニュアルを作成すれば、誰でも一定の品質を保ちながら業務を遂行できるのです。 さらに、基準となるマニュアルがあれば各個人の達成度を明確化できるため、指導や評価を行うマネジメント層にも役立つでしょう。 1-2.業務の効率化ができる 業務の流れをマニュアル化することは、作業工数の削減や業務効率に寄与します。 マニュアルがなく業務の流れを説明すると、伝える側にも教わる側にも工数が発生することになるでしょう。作業開始後に業務プロセスを忘れてしまった場合にも、自己流のやり方で進めてしまったり、上長に質問したりしなくてはなりません。 業務マニュアルがあれば、レクチャーの工数を減らし、業務を効率化できる可能性が高まるのです。 業務マニュアルは、引継ぎ場面でも効果を発揮します。常に業務マニュアルの内容を最新化しておけば、異動が決まってから慌てて業務マニュアルを作る必要もなくなります。 作成手順 実際に業務マニュアルを作成するときの、一般的な5つのプロセスを紹介します。 2-1.マニュアルの範囲を決める 作成の準備段階として、業務マニュアルの適用範囲を決定します。 業務マニュアルの作成範囲を決めないまま作成を始めてしまうと、必要な業務がもれていたり、必要のない範囲までマニュアル作成したりする無駄が生じます。 作り直しの手間が発生するだけでなく、運用し始めても作業担当者に必要な情報がなく、効果を発揮しない可能性もあるでしょう。 あらかじめ作成するマニュアルで業務プロセスのどこまでをカバーするのか決めることが大切です。 2-2.作成スケジュールを決める 業務マニュアルの目的や範囲が明確になったら、続けてマニュアル作成のスケジュールを決定します。 「いつまでに、どのくらいの時間をかけて作成するか」という計画がなければ、ほかの業務に追われてマニュアル作成が進まないことや、必要以上に作成に工数をかけることにもなりかねません。 スケジュールの決定時には、併せてマニュアル作成に必要な工数や人材の数も見積もっておくとよいでしょう。 2-3.マニュアルの構成を決める 次にマニュアルの構成を決めます。マニュアル全体の目次や章立てを作るイメージです。 業務によっては「最初に全体像を示したほうが良い場合」「作業プロセスを順序立てて示したほうが良い場合」等のケースが考えられます。対象業務の理解を促しやすい構成を、あらかじめ決める必要があります。 構成ができあがった段階で、上長や他の作業担当者にチェックしてもらうと、作成の手戻りが発生しにくくなるでしょう。 2-4.マニュアルを作成する 実際に構成にそって、内容を埋めていきます。 業務プロセスに応じてマニュアル作成者が異なる場合は、書き方やスケジュールを含めて依頼を行ってください。 2-5.テスト運用・改善を行う マニュアルの作成を終えても、実際に運用しなければ使い勝手は確認できません。 そのため作成後にはテスト運用を行い、問題があればその都度改善を試みることが重要です。 範囲が広い業務のマニュアルなら、一定プロセスごとにテスト運用をして、内容の改善を行う方法も有効でしょう。 分かりやすい業務マニュアルのポイント 誰にでも分かりやすい業務マニュアルにするための、作成ポイントをお伝えします。 3-1.5W1Hを意識する マニュアルの内容は具体的、かつ初めて業務にあたる人にも伝わりやすいことが大切です。 具体性を出すためには、「いつ」「誰が」「どこで」「何を」「なぜ」「どのように」の5W1Hを意識して作成します。5W1Hはビジネスシーンにおける基本の考え方であり、他者に何かを共有する際には欠かせない視点です。 5W1Hを意識してマニュアルを作成することで、利用者が理解しやすいマニュアルになるでしょう。 3-2.見やすさを工夫する マニュアルはイラストや画像・動画等をうまく組み合わせることで、視覚的に分かりやすくなります。 文字だらけのマニュアルは、一目でポイントが分かりづらく、読んで理解するのに時間がかかります。もとより、読む気が起きずにマニュアルが使われないということも発生するでしょう。 昨今は、動画で業務マニュアルを作成するケースも増えています。 イラストや画像と比べると、動きを通じて内容を伝えられるため、読み手の理解を促しやすいメリットがあります。 3-3.誰でも分かるように簡潔に書く 業務マニュアルは、初めてその業務を行う人でも分かるように作ることが大切です。 業務経験のない新入社員でも、内容が理解できるようなマニュアルをめざしましょう。 専門用語や初心者が理解できない言葉はなるべく避け、誰でも分かる言葉で記載することが求められます。 仮に専門用語や業界用語を用いる場合は、注釈を入れるようにしましょう。 3-4.定期的に見直し・改善をする 業務マニュアルを作成したあとはそのまま使い続けるだけではなく、定期的に更新や見直しを行うことが大切です。 運用が変更になったにも関わらず、業務マニュアルが更新されないままだと、現場の混乱を招く原因になります。運用変更時の更新とともに、定期的な見直しの機会を設けましょう。 業務マニュアルのテンプレート例 マニュアルを作成する際に、一般的によく使用されるテンプレートを紹介します。いくつか確認をしてみて、自社の業務マニュアルにフィットしやすいテンプレートを見つけてください。 4-1.Microsoft Word・PowerPoint・Excelの開発元であるMicrosoft社が提供しているテンプレート集です。 Word版では、ビジネスレターや案内状のテンプレートが充実しており、PowerPoint版では背景のデザインが多く用意されているのが特長です。 Excel版では、業務経費報告書や請求書等、数字を扱った業務のテンプレートが多く用意されています。 Word:https://templates.office.com/ja-JP/templates-for-Word PowerPoint:https://templates.office.com/ja-JP/templates-for-Word Excel:https://templates.office.com/ja-JP/templates-for-Word 4-2.bizocean bizoceanは、ビジネスパーソンを対象とした『書式の王様』をはじめ、ビジネスに関連するコンテンツを提供しています。 マニュアルのテンプレートも充実しており、Word・PowerPoint・Excel版が用意されているのが特長です。 bizocean:https://www.bizocean.jp/doc/ 4-3.SILAND.JP SILAND.JPは、Word、Excelのマニュアルテンプレートが用意されています。 操作マニュアルや運用マニュアルの作成用テンプレートが充実しており、システムの操作方法や運用オペレーション等を伝えるときに活用できるでしょう。 SILAND.JP:http://siland.jp/ 業務マニュアルの活用事例 最後に、業務に求められる動きや必要知識をマニュアル化して活用している事例をご紹介します。ぜひ自社の状況と照らし合わせながらご一読ください。 5-1.ケアパートナー株式会社 介護施設内で使われる業務マニュアルと研修関連資料のペーパーレス化を達成した事例です。 ガイドラインやマニュアルをeラーニング化したことで、全国の介護施設の現場から「業務負担が減った」という声が多く寄せられたそうです。 eラーニングの動画を活用して通所介護事業所で提供している機能訓練である「マシントレーニング」の説明や案内を動画にしたところ、「分かりやすい」「OJTの手間が省ける」と好評だったようです。 ▶▶「ケアパートナー株式会社」事例を詳しく読む 5-2.スターティア株式会社 若手営業担当の育成、社内ノウハウの共有を、DX改革としてクラウド上で展開した事例です。 ヒューマンリソースによるマネジメント裁量の若手営業教育が限界になっていた同社。モバイルで効率的に学べるシステムを検討していたそうです。 わずか2名の体制で週2本のコンテンツを公開し、現場の課題に即した企画も採り入れていきました。 初年度で受講率約85%を達成し、他部門への展開で全社的なプロジェクトになったそうです。 ▶▶「スターティア株式会社」事例を詳しく読む 5-3.セゾン自動車火災保険株式会社 リモート研修の需要に合わせ、研修理解度が把握できるeラーニングシステムを構築した事例です。 対面とオンラインで交互に学ぶ新しい研修スタイルを実施しました。研修受講者の学習を促すため、「チャレンジ問題」「リベンジ問題」と称して、同じ問題を2回解くようコースを組んでいます。 1年間で理解度をはかるテストにおける平均が80点となり、また研修時間も2,800時間削減することができ、外部機関からも表彰されたそうです。 ▶▶「セゾン自動車火災保険株式会社」事例を詳しく読む まとめ 業務マニュアルがあると、業務の属人化を防ぐことができ、効率化や品質担保に効果があります。 使う側にとって分かりやすい内容にする必要があるため、あらかじめ作成手順やコツを把握してから着手するようにしましょう。 昨今は動画で動きを取り入れた業務マニュアルも、業務担当者の理解を促しやすいと評判になっています。 自社で使いやすい業務マニュアルの作成方法を探し、現場で活用しやすいマニュアル制作を心がけてください。 eラーニングとは?概要からメリットやトレンドまで徹底解説 eラーニング導入で失敗しないための3つのポイントを解説 効果の高いeラーニング教材の作り方と3つのポイント【企業事例付き】 低コストで厳選コンテンツ見放題!コンテンツパック100 特にニーズの高いコンテンツだけを厳選することで1ID 年額999円(税抜)の低コストを実現。 ビジネス・ITの基礎知識を学べるeラーニングコンテンツが見放題、Cloud Campusのプラットフォーム上ですぐに研修として利用できます。 100コース・1500本以上の厳選動画をラインナップ。コース一覧詳細は無料でこちらからご確認頂けます。 >>Cloud Campus コンテンツパック100の詳細をチェックする

まずはお試しください!