2023.07.01
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みなさんは「ウェビナー」をご存じでしょうか。ウェビナーは「ウェブ(Web)」と「セミナー(Seminar)」を組み合わせた言葉で、セミナーを撮影した動画をライブ配信するというものです。米国では特にBtoB企業に広く普及してきており、効果的なマーケティング手法として注目を集めています。
米BtoB企業の7割近くが顧客獲得策としてウェビナーの効果を実感
セミナー動画は、これまでも「高い専門性」を武器とするBtoBのコンサルティング企業や金融系企業などのマーケティングにおいて、効果が高いとされてきました。しかし、リアルタイムで視聴者との質疑応答ができるウェビナーは、コンテンツマーケティングとしてより高い効果を生むとの認識が高まり、動画とは一線を画す独立分野として確率されているほどです。
米国のコンテンツマーケティングに取り組んでいるBtoB企業を対象とした調査では、「対面式のリアルイベント」に次いで66%が「ウェビナー」が効果的であると回答しています。
「ウェビナー」の5つのメリット
なぜウェビナーは、それほどまでに重宝されているのでしょうか。以下にウェビナーのメリットを挙げてみましょう。
1. 講師、参加者双方にとってコスト・時間を削減できる
講師を含めたセミナー参加者全員にとって、セミナー会場まで移動する手間が省けます。また、会場やスタッフの確保、準備にかかる時間、実施経費なども不要となるため、大幅な時間とコストの削減につながります。
2. 定員割れや定員オーバーの心配がない
セミナー開催者が抱える悩みに、定員の問題があります。定員割れで採算が取れなくなる、または、定員オーバーでせっかくの見込み層を逃してしまうという心配をすることなく集客できます。
3. 講師と視聴者が双方向にリアルタイムのコミュニケーションを取れる
ライブ配信のため、コメント機能で講師と視聴者がリアルタイムに質疑応答を繰り返すといった、双方向のコミュニケーションが取れます。発信する企業にとっても、視聴者のリアルな反応を把握できるので、コンテンツの調整がしやすくなります。
4. 映像をアーカイブして配信後も活用できる
ウェビナーの映像をアーカイブすることで、配信後に動画をウェブサイトに掲載し、コンテンツとして利用できます。
5. 幅広い購買層にリーチできる
潜在顧客への興味喚起からリードの獲得、既存顧客へのフォローまで、幅広く活用できます。
顧客向けだけでなく社内でも活用できる
ウェビナーの活用法は、顧客獲得策だけに留まりません。社内においても大きな効果を発揮します。
「時間、コスト…社内研修を取り巻く問題とその改善方法」でも取り上げたように、社内研修を実施するうえでの問題点として、1位に「時間」(64.5%)が、2位に「予算・費用負担」(57.6%)が挙がっています。
全国に事業所を持つ企業では、社内研修にウェビナーを採用することで、こうした問題の解決もできるのです。
研修の効果測定については、「やりっぱなしダメ!研修の効果測定をしよう」をご覧ください。
手軽ながら大きな効果を呼ぶウェビナーに期待
ウェビナーは、ハングアウト オンエアやYouTube Liveなどで手軽に無料配信できます。または、Ustreamのようなライブストリーミングサービスを利用する方法もあります。 既存のテクノロジーを研修・セミナー分野に応用したウェビナーは、今後日本でも広まっていくことでしょう。
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参考: