2025.05.07
ビジネススキル
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主体性とは、自らの意思や判断に基づき責任をもって行動することをいいます。
目まぐるしく変化する時代に対応するためには、主体性をもった社員を増やすことが重要です。
主体性のある人が組織に増えると、生産性や業績の向上につながります。
本記事では、主体性と自主性の違いや、主体性が求められる背景を解説します。
社員の主体性を高める方法も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
主体性とは
主体性とは、自らやるべきことを考え、責任をもって行動することをいいます。
与えられた仕事をこなすだけではなく、業務効率を高めるために無駄なプロセスを洗い出して改善する人は、主体性があるといえます。
責任感や成長意欲をもった主体性のある人が組織に増えると、モチベーションや生産性の向上につながるでしょう。
主体性と自主性の違い
主体性と似た言葉に「自主性」があります。
自主性とは、やるべきことに率先して取り組むことです。
主体性はやるべきことが決められていない状況で自ら考えて行動することを指すのに対し、自主性は決められていることに率先して取り組むという違いがあります。
例えば、上司から与えられた業務に積極的に取り組む人は、自主性がある人です。
一方、主体性がある人とは、業務効率や業績アップのために何をすべきかを考えて行動できる人を指します。
社員に主体性が求められる背景
企業が時代の流れや働き方の変化に対応して成果を出すためには、主体性のある人材が必要です。
ここでは、社員に主体性が求められる背景を紹介します。
VUCA時代への対応
VUCA時代とは、先行きが不透明で予測困難な時代のことを指します。
柔軟な思考や迅速な判断が求められるVUCA時代では、経営者や管理職だけでなく、社員一人ひとりが時代の変化にあわせてやるべきことを考え、行動する必要があります。
主体性のある人は、変化の激しいVUCA時代を生き抜くために重要な人材といえるでしょう。
働き方の変化
働き方の変化にともなって、昨今では上司の目が届かない場所でも仕事ができるようになりました。
リモートワークのように上司が細かい指示を出せない状況であっても、自ら考えて行動し、成果を出せる人材が求められているのです。
主体性がある人の特徴
主体性がある人には、以下のような特徴があります。
- 責任感がある
- 課題発見力がある
- 成長意欲がある
- 失敗を恐れない
- 周りを巻き込んで行動できる
それぞれ詳しく解説します。
1. 責任感がある
主体性がある人は、自ら考えて行動した結果の責任が自身にあると考えています。
そのため、失敗やトラブルに直面しても、他人のせいにすることはありません。
自らの行動を振り返って失敗した原因を考え、目標達成に向かって最後までやり抜くことができます。
どのような状況であっても責任をもって業務に取り組む人は、重要な仕事を任せられることが多いでしょう。
2. 課題発見力がある
生産性を向上させるためには、改善できる課題がないかを考えながら業務に取り組む姿勢をもつことが大切です。
自ら考えて行動できる人は、従来のやり方に捉われることなく「無駄なプロセスがないか」「新たなツールの導入で業務効率をアップできないか」といった視点をもっており、職場環境の改善に貢献できます。
新しい視点で物事を捉えられる人材は、時代の変化に対応するための新たなアイデアを生み出しやすいでしょう。
3. 成長意欲がある
主体性がある人は、自ら考えて行動をすることが自己成長につながると考えています。
なりたい姿や目標が明確なため、高いモチベーションを保てるのも特徴です。
業務に必要な知識やスキルを自ら学び、成長につなげようと行動することで、周囲のモチベーションまで高める効果も期待できるでしょう。
4. 失敗を恐れない
失敗を恐れずに新たな挑戦ができるのは、主体性がある人の特徴です。
挑戦をするときに最初から成功すると思っていないため、失敗しても過度に落ち込むことがなく、前向きに対処できます。
失敗を学びの機会と捉え、同じ失敗をしないように対策することが重要だと考えています。
5. 周りを巻き込んで行動できる
率先して行動できる主体性のある人は、上司や同僚に相談して協力してもらうことが得意です。
業務によっては、一人で解決できない課題に直面することもあります。
そのようなときに、さまざまな知識や経験をもった人を巻き込んで行動できるため、課題解決がスムーズに進み、大きな成果につながりやすいでしょう。
主体性がない人の特徴
主体性がない人の特徴は、以下の通りです。
- 指示されるまで行動しない
- 他責思考である
- 他人に流されやすい
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 指示されるまで行動しない
主体性がない人は、指示されたこと以外は自身の仕事ではないと考える傾向があります。
指示されていないことには取り組もうとせず、従来のやり方で効率が悪い部分があったり、違和感を覚えたりしても改善しようとしません。
上司が細かく指示を出す必要があるため、上司の負担も大きくなるでしょう。
2. 他責思考である
主体性がない人は、他責思考であるケースが多いです。
他責思考が強いと、ミスやトラブルが起きた際に「上司の指示が悪かった」と他者のせいにしてしまいます。
上司や同僚からミスを指摘されることを恐れているため、他人を責める傾向があるのです。
自身に責任がないとの思考により、失敗の原因について考えることもなく、同じミスを繰り返してしまいます。
他責思考の人は、組織で孤立したり、チームワークを低下させたりする可能性があるでしょう。
3. 他人に流されやすい
責任を取りたくない気持ちが強い主体性のない人は、意見を言わないことが多いです。
自信がなく、周囲の意見にあわせることに安心感を覚える傾向があり、新たなアイデアを出すのが苦手とされています。
否定や責任から逃れようとして他人の意見に同調する人がいると、建設的な意見交換が難しくなるでしょう。
社員の主体性を高める方法
社員の主体性を高める方法には、以下のようなものがあります。
- 主体性を高める研修を実施する
- 考える機会を与える
- ある程度の失敗を許容する
- 1on1ミーティングを実施する
それぞれ詳しく解説します。
主体性を高める研修を実施する
社員の主体性を高めるためには、研修の実施が効果的です。
例えば、主体性の意味や求められる理由を理解してもらう研修や、主体性を発揮するために必要な知識やスキルを身に付けられる研修を実施するのがよいでしょう。
また、自身のやり方を押し付けたり、部下の話に耳を傾けない上司に対して、部下の主体性を引き出すための研修を実施することも大切です。
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考える機会を与える
上司が細かく指示をしていると、部下は自ら考える機会を失い、指示通りりに行動するべきだと考えるようになります。
主体性を高めるためには、部下に考える機会を与えることが大切です。
例えば、目的達成までのプロセスや、業務改善のアイデアを考えてもらう方法があります。
最初から適切なアイデアを出せるとは限らないため、部下のやり方を尊重しつつ、必要に応じてフォローするのがよいでしょう。
ある程度の失敗を許容する
失敗を強く非難される環境では、主体性をもつのが難しくなります。
そのような環境で考える機会が与えられたとしても、失敗を恐れて従来のやり方に固執してしまうかもしれません。
ある程度の失敗は許容し、学びの機会として次の行動に活かせるようサポートしましょう。
1on1ミーティングを実施する
主体的な行動ができない社員のなかには、「上司の指示が細か過ぎる」と感じている人がいるかもしれません。
部下の考える機会を奪っていることに上司が気付いていない可能性もあるため、定期的な1on1ミーティングの実施をお勧めします。
1on1ミーティングとは、上司と部下の1対1の定期的な面談のことです。
1on1ミーティングで信頼関係を築くことができれば、部下が意見をもったり、率先して行動しやすくなったりするでしょう。
主体性がない社員がいる場合には、積極的な行動ができるようになるための具体的な方法を考える機会にもなります。
まとめ
目まぐるしく変化する時代に対応するには、主体性のある社員を増やすことが大切です。
自らの意思や判断に基づき責任をもって行動できる社員が増えれば、業務効率アップや業績向上につながります。
社員の主体性を高めるためには、研修を実施したり、考える機会を与えたりするのが効果的です。
サイバー大学の「Cloud Campusコンテンツパック100」では、PDCAサイクルを回す方法や、自発的な行動を促すコミュニケーション方法、問題解決のための論理的思考法といったコンテンツをeラーニングで学べます。
eラーニングで社員の主体性を高める研修を実施したい場合は、ぜひご活用ください。
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