いま話題の『ディープラーニング』って何?難しいから、簡単にまとめてみました。

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最近よく耳にする『ディープラーニング』(Deep Learning、深層学習)。人工知能の分野で大きな注目を集めている技術らしいですが、ググってみても内容が難しくて、よくわからないという方も多いのではないでしょうか。「○○ラーニング」という言葉を聞くと、すぐに知りたくなるのがこの業界で働く人の性(さが)ということで、私もさっそく調べてみました。

『ディープラーニング』って何?という方は、ぜひご一読ください。

 

ディープラーニングってそもそも何?

 

『ディープラーニング』のもとになっているのは、「ニューラルネットワーク」という人間の脳の神経回路の仕組みを模したアルゴリズムです。コンピュータは単純な計算処理を高速に行うことは得意で、人間を遥かに凌いでいますが、人間にとっては簡単な「物体を認識する」という処理はコンピュータにとっては非常に複雑で苦手とする処理でした。

そこで、コンピュータの苦手とする処理を人間の脳のメカニズムをコンピュータ上で人工的に実現し、その苦手な処理を得意にしてみようということで生まれたのがニューラルネットワークで、1950年代から研究が始まっていた伝統的な技術だそうです。そして『ディープラーニング』とは、従来よりも脳のメカニズムを正確に模した最新のニューラルネットワーク技術のことを指す言葉です。

なお、『ディープラーニング』が従来のニューラルネットワークと大きくことなる点が「何層ものネットワークを積み重ねて……云々」という部分らしいのですが、それを本稿で具体的に説明するのは、内容が難しくなってしまうため省略したいと思います。興味がある方は本ページ最下部のリンク集からご覧ください。

 

世界中の先端企業が大注目

世界中の企業が『ディープラーニング』の研究開発を促進させています。ニュースや紙面を賑わせ、最も有名なのは米Googleの例でしょうか。2013年3月にトロント大学の学内で設立された研究企業DNNresearch社を買収、翌2014年1月には英国で『ディープラーニング』の研究開発を行っていたスタートアップDeepMind社を推定5億ドルで買収しました。これだけでも、米Googleの『ディープラーニング』や人工知能分野への関心の高さが伺えます。

また、米Googleはじめ、IBM、マイクロソフト、Facebookや中国の百度、Yahoo!JAPANなど先端企業が競って研究を進めており、先に挙げた画像認識や音声認識、また自然言語解析などに応用され始めています。

 

実は、すでに身近なサービスで使われているらしい

「じゃあ、結局のところ生活者にとって何がどう便利になるの?」という皆さんのために、すでにサービス化されている事例をいくつか挙げてみます。

画像認識

米GoogleのクラウドサービスGoogleフォトの画像検索をはじめとして、米MicrosoftのBing画像検索、米YahooのFlickr画像検索など、ウェブ画像検索ではすでに標準的になっているそうです。また、以下サイトの記事にこの件について詳しく書かれていましたので参考までに載せておきます。

<参考サイト>
これは便利 Google+/Picasa Webにアップロードした写真が画像認識によってキーワード検索できるようになった。

 

私もさっそくGoogle フォトの画像検索をしてみましたが、アップロードした写真は、自動的に物体の認識やシーンの認識が行われ、その認識したラベル(タグ)による検索結果が反映されました。(私は「赤ちゃん」というキーワードで検索したところ赤ちゃんの写真のみ表示されました。すごい!)

また、日本国内でも2015年7月NTTコミュニケーションズのオンラインストレージサービス「マイポケット」において、『ディープラーニング』を用いて画像を解析し、自動でタグ付けを行う自動認識技術を東大出身の技術者が創設したモルフォ社が提供することがニュースで取り上げられています。

自然言語処理

自然言語処理とは、テキスト情報から意味を抽出したり、変換したりする処理のことです。例えば、文章を自動要約したり、質疑応答させたりします。しかし、自然言語処理の実例は少なく、研究段階ということが実情みたいです。そんな数少ない『ディープラーニング』の成功例としては、スマートフォン・タブレット向けニュース閲覧アプリ「SmartNews」が挙げられるそうです。

「SmartNews」は2012年設立のスマートニュース社が提供している、日米両国で1000万件以上のダウンロード数を記録している人気アプリであることは、皆さんもご存知のことと思います。このアプリは、1日あたり1000万以上の大量の記事をウェブで収集・分析し、高速かつ精度の高い『ディープラーニング』の技術を使って10数種類のカテゴリに自動分類して、ユーザーに適切な情報を発信しているそうです。

音声認識

2015年5月、Yahoo! JAPANは『ディープラーニング』をベースにした音声認識エンジン「YJVOICE(ワイジェイボイス)」を発表しました。同エンジンは「Yahoo!検索」や「音声検索」などで蓄えられたビッグデータをもとに2013年より研究が開始されました。現在は18種のYahoo! JAPANのスマートフォン・タブレットアプリおよびウィジェットに実装されており、雑音やノイズの多い騒音下でも認識精度が大幅に向上しているそうです。

 

最後に

このように、私たちの身近なサービスでも『ディープラーニング』の技術はすでに利用されているようですね。この技術が発展して私たちの生活をもっと豊かにしてくれる期待は充分に持ってよさそうです。これからも『ディープラーニング』の動向は目が離せません。企業の人材育成についても、今後は「コンピュータに任せる」業務が拡大していくので「人間だから磨くべき知識・スキル」に重点をおく必要がありそうです。

 

<参考サイト>

この記事を書いた人

Cloud Campusコラム編集部