2019.12.03
人材教育
人事制度・組織づくり
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AIに関する話題を見聞きすることが増えている昨今。人事の分野でも採用活動や人事考査、人材教育といった場面でビッグデータやAIといったITが取り入れられるようになっています。AI時代に人事がどう変わるのか、AIを活用したeラーニングで何ができるのか見ていきましょう。
AIで人事はどう変わる?
社風に合った優れた人材を採用し、適材適所に配置することは、会社の成長に大きく関わる重要な要素です。しかし、そのためには人事を担当する部署で膨大な作業をこなさなければなりません。すべてを人間が行うとなるとミスが出たり、的確な判断ができなかったりすることもあるでしょう。そのような問題を解決するために、ビッグデータやAIなどのITを活用して人事を行う「HRテック」を取り入れる企業が増えています。
AIが書類選考を実施
企業の採用選考は、従来は人事担当者の勘や経験に基づいて行われてきました。大企業ともなれば膨大な応募者を選考しなければならず、的確な判断が難しくなる可能性があります。HRテックでは、書類選考や面接などをAIが行います。例えば書類選考では、AIが過去の選考評価を学習し、応募者の書類を判断しています。
ビッグデータの活用で人事評価を効率化
ビックデータは採用だけでなく、社内の人事評価にも活用できます。HRテックが社員の目標設定、評価、育成、勤務管理などを行うことで、より効率的な業務進行や適切な人事評価ができるようになりつつあります。
AIによる適切な人材配置で採用コストの削減も
社内の人材配置でも、AIが評価に基づいたプランニングをします。徐々に導入する企業が増えており、採用コストの削減も期待されています。
HRテックで人材教育はどう変わる?
HRテックの活用により、今後の人材教育は1人の講師と数10名の受講者が対面するスタイルから、ITを活用したものにシフトしていくと考えられます。
インターネットを使った教育が主流に
教育の分野で注目されつつあるのが、ビッグデータやAIなどを取り入れた「Eduテック」です。将来的には、学校でも基本的なカリキュラムはインターネットで提供するようになると考えられています。HRテックにおける人材教育も同様で、対面形式の社内研修よりもeラーニングが主流になるでしょう。
社員教育の体制の変化
eラーニングで学ぶ機会が増えてくると、対面研修で講師を務めているスタッフの立ち位置が変わるかもしれません。それまでの受講者に教える当事者ではなく、学習方法のサポートや受講者に寄り添う相談相手のような役回りになる可能性があります。
社員の学習管理からコンテンツの内製までを簡単にこなせるeラーニング「Cloud Campus(企業向け)」については、こちらでご覧いただけます。
また、eラーニングコンテンツ(教材)については、取扱いコンテンツ一覧をご覧ください。
AIによってeラーニングの学習効率がより高まる
eラーニングの学習履歴や個人の行動傾向を分析し、学習者や管理者に最適な情報提供を行うサービスが数年前から始まっています。AIを本格活用することで、eラーニングはどのように変化するのでしょうか。
個々の学習者に最適なコンテンツを提供
HRテックでは、人材の採用、評価や配置、過去の事例などのデータと連動し、各社員に最適なコンテンツを最適なタイミングで提供可能になります。そのため、学習の効率をより高めることができるでしょう。
過去の成功・失敗事例の活用
採用選考の結果や今後の配置先をふまえた、個別の入社時研修を実施できると考えられます。また、過去の成功・失敗事例を検証したうえで、自社に特化したリーダー研修などを提供できるでしょう。
eラーニング中心の人材教育戦略を練ろう
AIによって、人事のあり方が大きく変わると予想されます。人材の採用・評価・配置がITによって行われるようになったとき、人材教育はeラーニングが主流になるでしょう。そして、eラーニングにAIを活用することで、学習効果のさらなる向上が期待できます。これからの人事は、このような変化をふまえた戦略を練ることが重要です。