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逆求人採用の3つメリットと7つの手法を紹介

2023.06.06

人事制度・組織づくり

キーワード
  • 人事労務
逆求人採用の3つメリットと7つの手法を紹介

企業が成長するためにも、優秀な人材を採用する事は、採用担当者にとって重要な課題です。しかし採用活動を行う中で、良い人材になかなか出会えない、あるいはせっかく採用したものの、入社後のミスマッチで早期退職となるケースも多く見られます。ここでは、そういったミスマッチによる早期退職を防ぎ、企業成長を加速するために、逆求人採用の有効性について触れていきたいと思います。

日本と海外の求人・採用手法の違い

従来の主な採用手法では、求職者自身による求人媒体・ハローワークからの応募、もしくは、紹介会社からの紹介といった「待ちの姿勢」での採用が一般的です。一方、海外での採用手法は、人材紹介会社からの紹介を待つよりも、SNSや社員による紹介、人材データベースを活用し、企業が積極的に人を採る「攻めの姿勢」での採用が行われています。

欲しい人材を企業が探すことのメリット

では、企業が欲しい人材を自ら探すことのメリットについて考えてみましょう。

1.採用したい人材に、素早くアプローチできる
求める人材から応募が無く、途方に暮れる採用担当者は多いでしょう。待っていてもなかなか会えない、本当に会いたい最適な人材に直接アプローチする事が可能です。

2.採用コストを削減できる
採用手法によりますが、人材紹介会社やヘッドハンターを通さない事で、中間マージンの支払いをカットし、採用コストを下げられます。またそれだけでなく、面接や会社説明会等の機会を減らす事による人件費の削減にも繋がります。

3.ミスマッチを防ぐことが出来る
社員による紹介やデータベース等の活用により、求めるスキルや経験を持つ人材をより効率的に探せるようになり、採用後のミスマッチを防ぐ事が可能です。

逆求人採用の方法

では、具体的に逆求人採用はどのように行えばいいのでしょうか?様々な手法が考えられますので、ご紹介したいと思います。

1.転職サイトのスカウトメールの活用
転職サイトで、あらかじめ希望する人材の検索条件を指定しておいて、条件が当てはまる人材に自動でスカウトメールが送信される仕組みです。

2.逆求人型の転職サイト
求職者のレジュメを逆求人型の転職サイトの人材データベースから簡単に検索し、スカウトする事が可能です。近年、この採用手法が日本でも活用されるようになってきました。

3.学生自身がたちあげたWEBサイトを見にいく
写真やパワーポイント、動画等を組み合わせて、学生自身が自らをPRしているWEBサイトに、企業から直接アプローチする事が可能です。

4.逆求人採用フェスティバル
求職者が逆求人採用フェスティバルを活用し、自らが自身をプレゼン資料等でPRし、人事や管理職の方との面談をその場で直接行えるサービスです。

5.学内企業セミナー
新卒採用では、企業自らが、大学のある特定の学部でセミナーを開催する等して、アプローチしたい学生に対し、直接面談の機会を設けるといった採用手法です。

6.SNS活用(ソーシャルリクルーティング)
実名での登録が前提となっているFacebookやLinkedInは、志向性を含めた個人情報を開示しており、企業が希望するターゲット層へのアプローチが容易です。Facebookはプライベート情報、LinkedInはビジネス情報を発信する色合いを強く有しており、レジュメ提出の際にLinkedInの情報の提出を求める企業もあります。また、広告掲載等しなければ、基本的なサービスは無料なので、採用コストの削減が可能です。

7.社員紹介によるリクルーティング
自身が知人友人に紹介するという事は、相手の人生を左右する可能性もあり、いい面も悪い面も全て伝えます。逆に、紹介された側も知り合いの顔をつぶさないように頑張ります。コストも削減できる上に、信頼できる人を採用する事が可能です。

まとめ

ビジネスモデルの短命化など、企業も変化やスピードを求められる時代となり、待ちの姿勢だけでは、優秀な人材の獲得が難しくなってきています。逆求人採用を取り入れる事で、企業、求人者双方でのミスマッチを防ぎ、離職率を下げ、最適な人材の確保にチャレンジしてみてどうでしょうか?本当に欲しい人材は、企業自らが「攻めの姿勢」で採用しに行く時代が来ています!

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「従業員がもっとも働きやすい会社」(Glassdoor 2015年度 米国調査)、「憧れの就職先No.1」(universum 2015年度 世界12カ国調査)にも選ばれるという愛されぶりで、他を寄せつけない企業力を発揮しているGoogle(グーグル)。 その強さを探ってみると、会社と社員の「良い関係」、つまり「エンゲージメント」に行き着きます。今回は、なぜエンゲージメントが企業に強さをもたらすのか、Googleの福利厚生を例に、人事の視点からその理由に迫ってみましょう。 人事用語としての「エンゲージメント」とは? 「エンゲージメント」とは、エンプロイー・エンゲージメント(Employee Engagement)ともいわれる人事用語です。日本ではまだ耳慣れないかもしれませんが、米国ではここ10年来、「従業員満足度」に代わる優れた職場の指標として注目されています。 この分野の第一人者であり、『Louder Than Words』の著者であるボブ・ケラー氏は、「エンゲージメント」を“企業と従業員による相互のコミットメント”と表現しています。従業員満足度が高いことで有名だったコダックやGMが経営破たんに陥ったり、破産したりした例を挙げ、「エンゲージメント」を組織風土として培うことが、健全な企業発展を継続するには不可欠だと唱えています。 社員の幸せをとことん追求するGoogle Googleの斬新なオフィスデザインや、ほかに類をみない福利厚生制度については、世界的に有名です。家でくつろいでいるかのような空間やテーマパークのようなつくりは、今までの機能性を重視したオフィスの常識をはるかに超えるため、一見、富にものをいわせてぜいたくなオフィスづくりをしているように思うかもしれません。 しかし、人事管理担当上級副社長のラースロー・ボック氏が述べているように、すべては「エンジニアが商品開発をするときと同じように、私たち(人事部)もデータを使用し、分析し、科学した」結果です。人事チームも、社内人事経験者だけでなく、コンサルタントおよびアナリスト経験者がほぼ同じ割合で構成されています。 社員のために“科学”されたオフィス環境と福利厚生 “科学”されたオフィスや福利厚生の例には、次のようなものがあります。スキーゴンドラや滑り台、ジムやボーリング場のあるオフィス、パブ風のミーティングルーム、敷地内やオフィス内でも自転車が乗れるというルールなど。 また、社員の心身の健康も気遣い、社員用キッチンや社員が世話する野菜庭園、飲食無料のカフェテリア、お昼寝スペース、ルームランナーで歩きながら仕事ができるデスクなども用意されています。 最近では、在勤中の社員が死亡した場合、年間給与の半額を10年間、遺族に毎年支払う「遺族年金」で話題となりました。さらに、洗車とオイル交換、ドライクリーニング、産地直送の食材販売、移動美容室など、生活をサポートするサービスを外部業者に委託する形で提供しています。Googleのカリフォルニアオフィスの様子は、CBS Newsの動画で視聴できます。 社員にとって最適なオフィス環境は、モチベーションと仕事効率を高めます。そして、充実したワークライフは、豊かな人生にもつながります。社員が幸せであれば、それは企業にとってプラスに働くという好循環ができあがるのです。さらに、ボック氏は、人事施策のゴールを「平均勤続年数30年」にすることだとも語っています。 企業の発展に貢献する「エンゲージメント」の成功例 Googleは、「社員がさらに充実した長い人生を健康的に送れるようにするための職場環境を作り出している」と自社サイトでも述べています。そこには、企業と社員の主従関係はなく、両者がともに支え合うパートナー関係を確立して企業の発展につなげている、まさに「エンゲージメント」の成功例といえるでしょう。 今回は、福利厚生にスポットを当てましたが、Googleの採用、評価、報酬制度や風通しのよい組織づくりといった面でも、この「エンゲージメント」の精神は貫かれています。 失敗から学び、進化し続けよう Googleも最初から「最強企業」であったわけではありません。ボック氏も著書『Work Rules!(ワーク・ルールズ!)』で述べているとおり、失敗と試行錯誤を重ねた結果、今のGoogleがあります。そのことは、会社が社員の幸せを追求する組織づくりを続けるかぎり、会社も社員も進化し続けることを教えてくれます。 参考サイト: 「”Inside Google workplaces, from perks to nap pods”」 CBS News 「うらやましい!Googleの人事評価と福利厚生」 東洋経済オンライン 「企業と従業員の新しい関係「エンゲージメント」について、『Louder Than Words』の著者ボブ・ケラー氏に聞く」 HRpro 低コストで厳選コンテンツ見放題!コンテンツパック100 特にニーズの高いコンテンツだけを厳選することで1ID 年額999円(税抜)の低コストを実現。 ビジネス・ITの基礎知識を学べるeラーニングコンテンツが見放題、Cloud Campusのプラットフォーム上ですぐに研修として利用できます。 100コース・1500本以上の厳選動画をラインナップ。コース一覧詳細は無料でこちらからご確認頂けます。 >>Cloud Campus コンテンツパック100の詳細をチェックする

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米国の企業文化コンサルタントが、世界各国で2万人以上の社員を対象にアンケート調査を行い、50社におよぶ企業の分析、数々の研究、文献を精査したところ、「社員のパフォーマンスのよしあしは、その仕事をするモチベーションにより決まる」との結果にいたりました。 しかし、モチベーションにもさまざまな種類があります。どのようなモチベーションが、社員のパフォーマンスを向上させるのでしょうか。 人が動く6つの動機とは? 人が仕事のために動くとき、そこには何らかのモチベーションが存在します。 「仕事が楽しくてしかたがない」「出世したい」「経済的安定がほしい」「上司からのプレッシャー」など、さまざまな動機づけがあるのです。 「内発的動機づけ」の研究において第一人者であるロチェスター大学のエドワード・L.デシ氏とリチャード・フラスト氏(著書『人を伸ばす力-内発と自律のすすめ』)は、1980年代に人が動く動機を6つのカテゴリーに大別しました。 そして、冒頭で触れた企業文化コンサルタントのリンジー・マクレガー氏とニール・ドシ氏は、それらを現代の職場環境に置き換え、人が働く動機には次の6種類があるとしました。 1.楽しみ(Play) 仕事自体が楽しいから働く。楽しみとは、新しいことへの好奇心。楽しみが大きいと、たとえ仕事で難題にぶつかってもチャレンジ精神が刺激される。 2.意義(Purpose) 仕事が生み出す価値に意義を感じる。仕事のアウトプットが社会的貢献につながることに働きがいを感じる。 3.可能性 (Potential) 仕事を頑張ることが自身の向上につながる。仕事で成果を上げることが自らの能力を高めるとの信念に基づく。 4.感情的圧力 (Emotional pressure) 恐怖、同調圧力、恥など、仕事内容とは関係のない外部からの感情的な圧力によって、自分自身が脅かされているために働く。 5.経済的圧力(Economic pressure) 報酬を得るため、または、処罰を逃れるために働く。仕事内容や自己実現とは関係ない外的圧力によるものとなる。 6.惰性 (Inertia) 働く理由がわからず、仕事内容や自発的要素とは無関係な「昨日も働いていたから、今日も働く」という動機づけ。 「楽しみ」「意義」「可能性」を感じないと人は動かない 上記の6つの動機のうち、1~3は仕事に対する個人の自発的な意志や、行動を変えようという意欲が原動力となる内発的モチベーションです。 残る4~6は、仕事内容と結びつかない外的圧力による間接的モチベーションであるため、かえってパフォーマンスを低下させる可能性があります。 なお、新しいリーダーの資質として注目を集める「サーバントリーダシップ」では、部下の主体性を引き出し成長させることでモチベーションを高め、働きがいへとつなげていきます。 内発的モチベーションが高いパフォーマンスをもたらす ハーバード・ビジネススクールのテレサ・アマビール氏による最近の研究では、内発的モチベーションがより高いパフォーマンスをもたらすことを証明しています。 その研究では文章の創作が好きな被験者を集め、ひとつのグループには創作する理由として「自己表現の場」「言葉で遊ぶのが好き」といった「楽しみ」を示すモチベーションを与えました。 そして、もうひとつのグループには「自分の文才で誰かを感心させたい」「ベストセラー作家になって経済的安定が得たい」といった「感情的・経済的圧力」に該当するモチベーションを与えました。 すると、後者の外発的「圧力」によって書いたグループの創造性よりも、前者の「楽しみ」という内発的動機によって書いたグループの創造性のほうが26%高いという結果になりました。 また、別の研究では、ある分析作業を任せた2つのグループのうち、一方に「がんの医療研究に役立つ」との「意義」を与えたところ、もう一方のグループ(「意義」を与えられず、分析結果は破棄されると知らされていた)より報酬額が少なかったにも関わらず、分析により長い時間をかけ、質も後者のグループより高いという結果になりました。 このように、自発的モチベーションがパフォーマンスに好影響を及ぼすことが証明されているのです。 社員のモチベーションが低いときは会社の組織づくりの見直しを 社員のパフォーマンス向上に成功している企業は、「楽しみ」「意義」「可能性」の3つのモチベーションを最大化することに成功しています。 逆に、社員のパフォーマンス向上に失敗している企業は、「感情的圧力」「経済的圧力」「惰性」で社員が動いているのかもしれません。 しかし、社員が自発的に働きたくなる職場づくりは、特定の部署だけでは成し得ません。企業文化の形成として捉え、人事からの積極的な働きかけが欠かせないでしょう。 なお、モチベーションアップや人材評価については、「知っておきたい!初めての後輩指導で使える「コーチングスキル」」や「今さら聞けない「人材アセスメント」を成功させる3つのポイント」もあわせてご覧ください。 こちらの記事も読まれています: 仕事の効率化はコミュニケーションが取りやすい職場から 仕事に集中できる環境作り 参考: How Company Culture Shapes Employee Motivation|Harvard Business Review Record Display|APA PsycNET Breaking Monotony with Meaning:Motivation in Crowdsourcing Markets (PDF) |Cornell University Library  低コストで厳選コンテンツ見放題!コンテンツパック100 特にニーズの高いコンテンツだけを厳選することで1ID 年額999円(税抜)の低コストを実現。 ビジネス・ITの基礎知識を学べるeラーニングコンテンツが見放題、Cloud Campusのプラットフォーム上ですぐに研修として利用できます。 100コース・1500本以上の厳選動画をラインナップ。コース一覧詳細は無料でこちらからご確認頂けます。 >>Cloud Campus コンテンツパック100の詳細をチェックする

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