みんなどうしてる?内定者研修の時期と内容

モチベーション人材教育人材育成社員研修

「内定を出したのに、辞退された」というのは、採用担当者としては、これまでの活動にかかった時間とコストが無になってしまう最悪な状況です。そのため、採用プロセスだけでなく、内定者とのコミュニケーションが意識されるようになり、内定者研修の重要性が増しています。今回は、その内定者研修の時期や内容について、詳しく説明しましょう。

就職活動時期の繰り下げで、内定者研修の時期に遅れも

内定者研修とは、企業が内定者に対して行う研修のこと。2016年度新卒採用では、経団連による採用スケジュールが変更が行われたため、専攻活動は大学4年生の8月以降となりました。それにともない、大手企業では、研修時期も大幅に遅れる模様です。

さまざまな内定者研修とその効果

「2014年度日経就職ナビ学生モニター調査(2014年2月)」での「就職決定先企業から内定後に出された課題や研修の内容」によると、よく行われている研修として、以下の3つが紹介されています。

プログラムが豊富で導入しやすい「通信教育」

通信教育でもっとも多いのは、実務に直結する資格の取得(簿記、宅建、情報処理技術など)を目指した学習プログラムを実施する企業です。そのほかに、ビジネスマナー(敬語の使い方、接客対応など)、語学研修(英語検定、TOEIC®など)なども。特に、eラーニングは場所や時間を選ばず、自分のペースで進められ、スマートフォンでも対応可能なことから、若い世代にとってはなじみやすい教材として、需要を伸ばしています。

モチベーションアップにつながる「集団学習」

ワークショップ形式で課題を出し、グループワークとして取り組む集団学習や講演会は、入社前に同期が時間をともにすることで、モチベーションアップにつながる機会でもあります。ただ、準備、時間、予算などの関係で頻繁な開催は難しく、eラーニングや通信教育と組み合わせて、最大限の効果を狙う企業が多いようです。

入社前に職場に触れさせる「インターンシップ」

インターンシップやアルバイトは、学生が入社前に直接職場に触れることができる絶好の機会です。しかし、それには担当部署の十分な協力体制が欠かせません。準備不足だと、忙しさゆえに十分な指導ができなかったり、人手不足を補うアルバイトとして扱ってしまったりして、逆効果ということもあります。

以上のように、入社前に社会人として求められるビジネススキル、仕事に必要となる知識や資格を身につけることで、新社会人としての意識づくりと仕事へのモチベーションアップにつなげることができます。また、同期と触れあう機会や、職場を実際に体験することは、会社への理解を深め、ロイヤリティ(忠誠心)を培う土壌にもなります。

「内定者研修」で自社をアピール

内定者研修を行う理由のひとつには、入社後の新人研修を円滑に進めるための下準備があります。しかし、昨今ますます意識されている理由がほかに2点あります。ひとつは、内定者の不安を解消すること。入社までに企業からの接触が少ないと、内定者は自分の決断が正しかったのか不安になります。

もうひとつは、自社がどれだけ「人材開発に投資」し、「社員教育に熱心」であるかということを、内定者にアピールすることです。学生にとって、終身雇用という概念はもはや当たり前ではなく、将来的に会社に頼らずとも「使えるスキルを身につけたい」という向上心が目立つようになっています。そのため、就職先がどれだけ自分に投資し、能力を高めてくれるかが重要視されています。ここで他社に遅れをとると、結果として内定辞退を招きかねません。

採用プロセスと切り離せない「内定者研修」

このように、内定者研修には、新人研修をスムーズに行える、会社への理解度が上がる、同僚や上司との円滑な関係への取っ掛かりとなる、といったプラス効果が大いに期待できます。そのため、今後は、採用プロセスから入社後の新人研修まで続く連続したプロセスとして内定者研修を位置づけ、さらに内定者に対してきめ細やかな対応をすることが求められます。

 

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この記事を書いた人

Cloud Campusコラム編集部