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eラーニングを社内に定着させる方法|役職者を巻きこむ3つのアイデア

2024.07.04

人材教育

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eラーニングを社内に定着させる方法|役職者を巻きこむ3つのアイデア

タブレット型PCやスマートフォンの登場により、以前より手軽になってきたeラーニング。とはいえ、せっかく社員研修や人材教育にeラーニングを導入しても、なかなか社員に定着しないという悩みを抱えている人事担当者もいるのではないでしょうか。そもそもeラーニングに興味を持ってくれない、プログラムをスタートしても修了する社員が少ない……。

これでは、eラーニングを用いる効果があるのか迷ってしまいます。今回は、そんなeラーニング担当者に向けて、定着させるための秘策を成功事例とともにご紹介します。

役職者から始めてeラーニングを定着させた成功事例

どうすればeラーニングを社内に定着させることができるのでしょうか。社員に告知する方法を工夫する、学びたいという意欲を高める魅力的なプログラムを作るなど、さまざまな解決策があると思いますが、役職者をうまく利用するという選択肢もあります。

抵抗勢力になりそうな層を「推進勢力」に変える

eラーニングが定着しないという課題を抱えていたある企業は、人事改革のタイミングで、約4,000人の役職者に向けたeラーニングをスタートしました。新しい人事制度を短期間で学ぶ必要があったからです。

年齢層が高い役職者は、PCやスマートフォンなどへの理解が低く、「eラーニングなんて若い人向けのもの」「自分には関係ない」と抵抗勢力になる可能性があります。この事例では、役職者たちに率先してeラーニングで学んでもらうことで、彼らが社内の推進勢力となり、全員にeラーニングへの抵抗をなくすことにつながっていったそうです。

役職者を利用するとなぜうまくいくのか

この事例が成功した理由のひとつに、役職者がeラーニングをやっていると部下たちもやらざるを得なくなる、という状況が生じたことが挙げられます。「俺もeラーニングを使って勉強したぞ」と上司に言われたら、部下は心理的に自分はやらないとは言いづらいものです。

また、役職者も、自分がやっていることで、部下にeラーニングの導入や修了のためのコツなどを指導しやすくなりました。これまではeラーニングに取り組まない、長続きしないという社員がいても、相談にも乗れずアドバイスをすることもできません。しかし、自分がやってみることで部下に勧めたりやり方を教えたりがしやすくなり、eラーニングを定着させるという相乗効果が生まれたのです。

そもそも役職者を巻き込むには?

年齢層が高く、実際にPCやスマートフォンなどを日常的に使いこなせていなかったり、いつも忙しくて独学する余裕がなかったりする役職者に協力してもらうには、以下のようなコツがあります。

  • 役職者もやらざるを得ないという状況をつくる

上記の事例のように制度改定などのタイミングに合わせるなど、「いつやってもいい」ではなく、役職者に「今、やらなきゃいけない」と思わせる状況を作ることです。

  • 役職者にとって必須のテーマを選ぶ

役職者が学ばなければいけない必須のテーマを選ぶことが重要です。担当部署の業務に関することや、経営やリーダーシップに関することなど、学ぶと今後の仕事に役に立つ実益を期待させましょう。

  • 途中で投げ出されないコンテンツを作る

全問正解しないと次に進めない、問題がシャッフルされて容易に対策できない、などの工夫をしてください。役職者に限ったことではありませんが、受講者たちが途中で飽きたり、モチベーションを落としたりしないようなコンテンツを考えましょう。

効果の高いコンテンツ作りについては効果の高いeラーニングの作り方と3つのポイント【企業事例付き】でもまとめていますので、こちらもぜひ参考にしてみてください。

こうしたコツを踏まえると、役職者たちをうまく巻き込む環境を作り、eラーニングを定着させる戦略を練っていくことができます。

役職者から部下まで幅広くeラーニングを活用する環境を

このように、役職者をうまく巻き込むことで、役職者から部下まで幅広くeラーニングに取り組んでもらう環境をつくることができます。今回、ご紹介した成功事例を踏まえて、自社ならどのようなことができるか対策や戦略を考えてみましょう。

参考:

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社内で問題が持ち上がったとき、社員にどういった知識やスキル、態度を身につけてもらえば解決につながるのか、頭を悩ますことが多いのではないでしょうか。その問題解決の成否は、企業側がいかに効果的な研修内容を用意できるか、社員に意欲的に取り組んでもらうかにかかっています。今回は、研修を成功に導くカギであり、日本でも最近ますます注目度が上がっている「インストラクショナルデザイン」について解説していきましょう。 インストラクショナルデザインとは? 「インストラクショナルデザイン」(Instructional Design、以後ID)とは、「それぞれの環境において、最も効果的かつ効率的な教育を設計・開発するための方法論」(『日本の人事部』人事辞典より)のことです。 米国ではすでに1980年代から企業研修分野に導入され始め、大手企業では専属のインストラクショナル・デザイナーを抱え、独自の研修デザインが行われています。 企業戦略を着実に遂行するには適切な人材が必要ですが、IDを活用し、カスタマイズされた研修内容を作成していくことで、将来の業績や成果に結びつく学習の効果と効率を最大限に伸ばすことができるのです。 日本では2000年ごろを境に、eラーニングの普及にともないIDが意識され始めました。日本マクドナルドでは顧客満足度の向上やアルバイト従業員の離職率の改善などに効果を上げたほか、キャノンでもeラーニングのコンテンツ開発にIDを活用するなど、導入例が増加しています。 インストラクショナルデザインの5つのプロセス IDは、「ADDIEプロセス」と呼ばれる5つの基本モデルから形成されます。 1.分析(Analysis):ニーズ調査、問題と対象者分析 組織が抱える問題や課題がどのようなもので、研修が解決策として最適かどうかを分析する。また、社員のなかから対象者を絞り込む。 2.設計(Design):学習目標の設計、eラーニングやOJTなど手段の設定、内容設計 対象者は何ができず、受講後は何ができるようになっているべきかの具体的なゴールを設定する。業績や成果に結びつく目標を立て、最適な手法を選択し、研修効果の測定法や評価指標などを明確化する。 3.開発(Develop):教材、ツールの開発、教授プランの作成 研修で使用する教材やシステムの開発、作成をする。 4.実施(Implement):開発教材の実施、データ収集、フィードバック作成 開発した研修を実施する。評価のためにデータや受講者、講師からのフィードバックを収集する。 5.評価(Evaluate):実施後の評価 研修全体の方向性チェック、問題点の洗い出し、解決策提示を行う。 たとえば、課題が「自律した仕事ができる部下の育成」である場合、まず研修が有効な手段であるかを分析します。 その際、指導する立場のスキル不足が確認されたのであれば、しかるべき対象者に向けた「マネジャー研修」を企画します 。その研修では「部下の能力の見極め方」や「部下とのコミュニケーションのはかり方」、さらに「モチベーションアップの方法」といったスキルを習得してもらうことを目標とし、どういう手法や教材がいいのかを検討するなど、具体策へと移行していきます。 IDは戦略的な人材開発の強い見方 研修の組み立て方ひとつとっても、経営における「戦略的パートナー」としての人事部の役割は、過去にも増して重要視されるようになっています。研修の立案から評価までの各ステップを効果的にサポートし、ゴールへ導くIDの考え方は、単に教材開発の現場にとどまらず、人材開発担当者が身につけるべき理論なのです。 参考サイト: 日本のインストラクショナルデザイン 現状と展望 Next Education インストラクショナルデザイン 日本の人事部 インストラクショナルデザイン 課題解決へのアプローチ 低コストで厳選コンテンツ見放題!コンテンツパック100 特にニーズの高いコンテンツだけを厳選することで1ID 年額999円(税抜)の低コストを実現。 ビジネス・ITの基礎知識を学べるeラーニングコンテンツが見放題、Cloud Campusのプラットフォーム上ですぐに研修として利用できます。 100コース・1500本以上の厳選動画をラインナップ。コース一覧詳細は無料でこちらからご確認頂けます。 >>Cloud Campus コンテンツパック100の詳細をチェックする

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