三井住友建設株式会社

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社員教育のDX改革!国内外6,000名の一体感を高めたeラーニング導入

導入の決め手

  • 受講環境
  • マルチデバイス・直感的な受講画面
  • コンテンツ内製が簡単な制作者機能
  • ユーザー登録
    無制限の料金設定
  • 充実した管理者機能
  • サポート体制

目次

導入背景

コロナ禍で「自立型学習コンテンツ」に着目。ユーザ数無制限でコストを大幅抑制

写真左より 佐藤様 坂口様

導入の目的

● コロナ禍におけるリモート教育への対応

● 自立型の学習コンテンツの制作

eラーニングシステムが必要になった理由と経緯

● コロナ禍で、国内外でのリモート教育の必要性が高まった。

● 自立型の学習コンテンツを作ろうという機運が高まった。

● 海外スタッフへの教育に時間と手間がかかっていた。

――eラーニングシステム導入の経緯について教えてください。
坂口様 コロナ禍の影響で、自立型の学習コンテンツを作ろうと考えたことがきっかけです。コロナ禍で集合教育の実施が難しくなってからは、Zoomを使ったリモート教育を行っていました。しかし、その大半は講義形式であるため、リアルタイムで行う必要は特にありません。そこで、あらかじめ講義を動画に撮っておき、それぞれのタイミングで見られる「自立型の学習コンテンツ」を作ればいいのではと思い立ち、eラーニングシステムの導入を検討。特に、弊社には日本人の社員が3,000人ほどいますが、海外14か国にも、外国籍の社員が、同じくらい働いております。こうした海外スタッフへの教育の効率化も、課題のひとつでした。
――検討の結果、Cloud Campusを選ばれた決め手は何だったのでしょう。
佐藤様 ユーザ数に応じた課金体系ではないことが、とても魅力的でした。弊社の社員は5,000~6,000人ほどいるため、コストをかなり抑えられたのではないかと思います。今の価格帯であれば、今後関係会社にも展開できそうです。また、サーバー構築が不要であるため、導入後すぐに利用開始できるのも、決め手のひとつでした。
坂口様 導入前に一度デモを見たのですが、使いやすそうなUIが印象的でした。実際、デモを一緒に見ていた従業員がCloud Campusを使いこなすまで、時間がかかるということもなく使いやすかったですね。

運用

導入はほぼ一人で対応!講座を整理し直し、短く見やすい動画に

――現在はどのような体制でCloud Campusを運用されていますか?
佐藤様 導入についての運営・管理は、私を含め経営企画本部DX推進部の2~3名で担当していますが、実際の作業は、ほぼ私が一人で対応しています。導入期間は約2か月でしたね。動画の撮影をはじめとしたコンテンツ制作や講座の視聴については、各事業部に任せています。コンテンツ制作の権限は50名ほどが持っていますが、実際に制作しているのは20名ほどです。
坂口様 Cloud Campusの利用は、私の所属する国際本部グローバル人材開発センターが最初でした。弊社では、海外現地法人のローカルスタッフ3,000人ほどに対し、Cloud Campusを通じて教育を行っています。 これまでは、選抜された社員が集合研修で学んだことを各支社に持ち帰り周知する方法を取っていました。トップダウンで徐々に広めていくため、一人ひとりの社員に教育内容を周知しきるまでには、とても時間と手間がかかっていたんです。特に海外現地法人はすべて別会社ですし、言語の違いや人の入れ替わりが激しいという特長もあります。そんななか、教育のDX化を視野に、Cloud Campusを導入・運用しております。
――コンテンツの制作から公開までの流れを教えてください。
坂口様 講座内容をPowerPointにまとめて、その資料をZoomで共有しつつ、講師に講座内容を話してもらい、録画します。その後に見直して、間違った点や言葉に詰まった点などを編集して、アップロードする流れです。
佐藤様 最近は、社員たちもCloud Campusを使い慣れてきたので、Zoomで録画する人が増えてきましたね。
坂口様 いいカメラや照明を揃えて録画するなど工夫もしていますが、手間がかからないパソコンからのZoom録画がほとんどです。
佐藤様 撮影時間自体も短く、ほぼ一発撮りで終わります。
坂口様 役員の方の動画の場合は何度も練習したりしますが、社内コンテンツということもあり、慣れれば短い時間で撮影が終わることが多いですね。
――コンテンツ制作ではどのような工夫をされていますか?
坂口様 長い講座は見づらいので、コンテンツの長さはなるべく短くするようにしています。例えば、1時間で行っていた集合教育の講座は、コンテンツ化するときに30分やそれ以下になるように心がけています。集合教育の場だと、講師は頭に入っている内容をそのまま話しますが、録画コンテンツの場合はPowerPointも画面に表示されるため、何を話すかまとめておかないとスムーズに話せません。そのため、事前にしっかりと話す内容を整理するのですが、そうすると講座内容もまとまって、長さも半分以下にできます。さらに、「動画が長すぎる場合は前後編に分ける」「一つひとつのチャプターはなるべく短くする」など、受講者が見やすいよう工夫しています。
―利用頻度向上のための工夫についてはいかがですか?
佐藤様 社長からのメッセージをはじめとした社内周知など、教育以外の分野にも活用することで、利用頻度を高めています。こうしたコンテンツは、四半期につき数本制作していますね。
坂口様 視聴必須のコンテンツについては、職制を通じて「必ず見るように」と周知したり、見ていない社員には個人的に通知したりと、さまざまな働きかけをしています。結果、受講率100%を達成したコンテンツもあります。また、グローバル人材開発センターが教育コンテンツの発信を始めたことで、全社にCloud Campusの利用方法が周知され、各事業部も率先してコンテンツを制作・配信するようになりました。
――このような形で、1年以上使い続けられての率直な感想もお聞かせください。
坂口様 導入直後からの普及が、非常に早かったのがよかったです。最初にログインする際、アカウントやパスワードの扱いでつまずく社員はおりますが、一度ログインしてしまえばその後はスムーズに使えています。思ったよりもスムーズな普及でしたし、社員の年齢に関わらず便利に使えているという印象です。また、外国籍の社員に向けて日本語を教える講座があるのですが、動画なら講師の口の動きが分かるのもいいですね。
運用体制
  • 運用担当者の数

    約2~3名

  • 導入リードタイム

    2か月

  • コンテンツ制作者

    20名

形式
  • スライド
    同期型

  • セミナー
    収録型

  • 企画動画

  • スライド
    +音声

  • スライドのみ

  • テスト

  • アンケート

成果

国内外の社員へ瞬時に直接通知や研修か可能になり、社内教育DX化へ

  • KPI

    視聴必須動画の受講率100%

  • 学習・啓蒙による発展的効果

    社内の一体感の強化や方向性の統一、ローカルスタッフ一人ひとりに対するダイレクトな教育の実現

  • コンテンツビジネス効果

――導入成果はどのような指標で測定されていますか? また、それぞれの達成状況はいかがでしょうか。
佐藤様 受講率を指標としており、視聴必須のコンテンツの場合、受講率100%を達成しているものもあります。受講率を上げるために表示順を並び変え、視聴必須のコンテンツは受講者画面で上位表示されるよう調整しています。今後は各事業部でも、視聴履歴を管理していきたいですね。また、受講期限を決めるとその後は受講できなくなってしまうため、今はあえて受講期限を決めずに運用しています。
坂口様 海外スタッフへの教育の効率化、もれのない教育の実現など、Cloud CampusはDX化への第一歩として唯一の方法だと思います。海外各地に拠点がある弊社だからこそ、導入によって大幅に時間を削減できたのかもしれません。
――Cloud Campusの利用を通じて、発展的な効果も得られたと伺っています。
坂口様 経営層の方針やメッセージを国内外の社員一人ひとりに直接伝えることが可能となり、会社の一体感の強化や方向性の統一に役立っています。これまでは、そうした内容を文章で周知するしか方法がありませんでしたので。社長も、こうした動画コンテンツに積極的に参加してくださっています。
佐藤様  国内の人事システムとCloud Campusを連携しています。その結果、国内採用に関しては、入社管理の自動化を実現することができました。そのため、入社したばかりの社員も、すぐCloud Campusで講座を受講できる体制が整っています。今後は、コースや権限に対しても、便利なAPI機能をより活用していきたいですね。

展望

OJTフローの変革や生産性の向上を行い、さらなる業務改革をめざす

――最後に、今後の展望についてお聞かせください。
佐藤様 次回契約更新時から、ADFS認証連携オプションのを追加契約を検討しています。そのタイミングでシングルサインオンを実現し、唯一のネックであるログインへの不満をなくしたいです。
坂口様 今はまだ、研修や社内広報といったコンテンツをCloud Campusでデジタル化しただけです。今後はこれらのコンテンツを活用したアーカイブを作って、OJTの変革や生産性の向上に挑戦していきたいと思っています。Cloud Campusなら、例えばこれまで現地で先輩が教えていた鉄筋の組み方も、一番うまい人の手順を動画に撮って、OJTに組み込めます。そうすれば、OJTだからといって現場に行く必要がないうえ、教育の質にムラが出ませんよね。初学者の予習・復習にも役立ちます。こういう工夫を積み重ねていけば、DX化という大きな変革にもつなげていけるのではと思います。
三井住友建設株式会社
2003年に三井建設株式会社と住友建設株式会社が合併し、創立。約20年にわたり、土木・建築・設計に関する建設事業や、不動産売買、賃貸および管理に関する開発事業を展開。田久保川橋(ちょうちょ大橋)や武庫川橋といった橋梁、高層マンションなどを手掛ける。国内外に多数の拠点を展開。5,000人を超える従業員を擁している。

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