デジタル化を加速!ペーパーレスや離職防止にもつながる介護業界のeラーニング活用事例とは

2022/07/29

ケアパートナー株式会社

業種
医療・福祉
導入主要部署
事業運営支援部 運営指導課
運用チーム
計2名(運用・管理を担当。いずれも兼任)
ユーザ数
約3,000人(2022年6月現在)

ペーパーレス化

研修のeラーニング化

マニュアルの動画化

目的
・経営統合や事業拡大に伴うeラーニング体制強化のため
・事業のマニュアル化とペーパーレス化の推進のため
導入の決め手
  • 受講環境 受講環境
  • マルチデバイス・直感的な受講画面 マルチデバイス・直感的な受講画面
  • コンテンツ内製が簡単な制作者機能 コンテンツ内製が簡単な制作者機能
  • 無制限の料金設定 ユーザ登録無制限の料金設定
  • 管理者機能 充実した管理者機能
  • サポート体制 サポート体制
成果
・研修にかかる一人あたりの時間を約50%削減
・研修の充実や受けやすい環境づくりを行ったことで社員のエンゲージメント向上につながった

導入背景

経営統合で社員3,000人へ。eラーニング体制強化のためリプレイスを検討

導入事例

eラーニングシステム導入の経緯について教えてください。

中西様 中西様

eラーニングシステム自体は、7~8年前から導入しています。当初の目的は、介護業界に顕著な人手不足の解消と、生産性の向上を両立すること。以前は業務時間外に社内試験を実施しており、その準備や採点も手作業だったため、かなり手間がかかっていました。 そこでeラーニングシステムを導入しましたが、2020年にはさくらケア・うめケア社と経営統合したため、事業規模が拡大しました。以前のシステムではデータ容量やアカウント数が足りなくなり、eラーニングシステム体制を整えるため、リプレイスを検討し始めました。

検討の結果、Cloud Campusを選ばれた決め手は何だったのでしょう。

中西様 中西様

これまで利用していたeラーニングシステムと比べ、データ容量が大きいことと、受講登録アカウント数に制限がないことです。3~4社と比較検討しましたが、Cloud Campusの費用対効果は群を抜いて良かったです。データ容量やアカウント数の不足が解消され利用の幅が広がったことは、経営統合に伴う事業拡大や社員の増加に際し、大きなメリットだと感じています。

導入事例

運用

管理者設定の活用で、全国の施設での独自管理が可能に。使い勝手も抜群

現在はどのような体制でCloud Campusを運用されていますか?

中西様 中西様

弊社では、6つの事業部すべてでCloud Campusを利用しています。部署により扱う内容がかなり異なるため、部署ごとに担当者を置き、それぞれの方法で運用しています。主な運用内容は「社内認定試験の定期的な実施」「新任管理職研修の活用」「マニュアル・研修関連資料のペーパーレス化」の3点です。 例えば、社内認定試験についてですが、介護業界では無資格・未経験の方でも就労いただいているケースが多いため、社内で独自に「基礎研修3級・2級・1級」を設け、その結果を人事評価に反映させています。介護の基礎知識や従業員としての倫理観、会社の経営方針といった内容を社内検定に組み込み、テスト機能を利用して年5回実施しています。新任管理職研修は、これまで丸一日かかる集合研修だったものを3回分の動画コンテンツに分け、2週間~1か月ほどの指定期間の間に、対象者に見てもらう形です。

鈴木様 鈴木様

コンテンツの形式は、スライドを映しながら音声で説明するものや、動画のみのものなど、内容によって変えています。

齋藤様 齋藤様

通年で利用するマニュアルについては、いつでも見られる設定にしています。事業ごと・課ごとにさまざまな種類があるため、現在は少しずつCloud Campusへ移行中です。Cloud Campusの更なる浸透とあわせて、マニュアル化・ペーパーレス化もより進めていきたいです。

コンテンツの制作から公開までの流れを教えてください。

鈴木様 鈴木様
私は社内認定試験の問題を作っているのですが、事前に作った問題をExcel形式に保存し、Cloud Campusに一括取り込みしています。コンテンツの作成方法は人それぞれで、ZoomやMicrosoft Teamsを録画・編集してコンテンツにする人もいます。動画とスライドを組み合わせるタイプのコンテンツの場合は、Zoom録画を使う人が多いですね。

コンテンツ制作ではどのような工夫をされていますか?

鈴木様 鈴木様

運用面のお話になりますが、例えばログインIDは忘れてしまわないよう、社員番号など一定の規則にのっとり、一律で設定しています。また、コンテンツの受講を促す通知をする際は、履歴の閲覧方法など、操作方法の案内も添えています。そのほか、掲示板にQ&AとしてログインマニュアルやID・パスワードの案内を掲載し、問い合わせが減るよう工夫しています。

導入事例

利用頻度向上のための工夫についてはいかがですか?

鈴木様 鈴木様
受講率100%をめざすコンテンツは特に、視聴期限を設定したり、未視聴の社員にリマインドの通知を送ったりしています。各施設の管理者が進捗管理をしており、直接該当の社員に視聴をうながす声掛けをすることもあります。

このような形で、1年以上使い続けられての率直な感想もお聞かせください。

中西様 中西様

運用する立場としては、受講者の進捗状況や研修の参加人数が分かるのがとても素晴らしいですね。研修ごとの進捗率も把握できるので、かなり使い勝手が良く快適です。進捗データをもとに、遅れが見られる方には個別に通知を送るなど、進捗管理もしやすくなりました。また、データ容量にかなり余裕が出たため、自己研鑽のための動画をはじめとした研修以外のコンテンツにも、容量を割けるようになりました。

齋藤様 齋藤様

Cloud Campusは細かく管理者設定ができるため、よりきめ細かな対応が可能になりました。以前のシステムは「全体管理者」「部門管理者」「受講者」の3種類しか権限を設定できず、私たち運用チームしか受講履歴が確認できなかったのです。Cloud Campusは各施設長にも管理者権限を設定できるため、各施設の進捗状況をそれぞれが確認できるようになり、運用しやすくなりました。また、導入当初はなかなか操作を覚えられませんでしたが、サイバー大学様のサポートを受けることで、今ではスムーズに使えています。

導入事例

運用体制

導入事例
形式
  • スライド同期型 スライド同期型
  • セミナー収録型 セミナー収録型
  • 企画動画 企画動画
  • スライド+音声 スライド+音声
  • スライドのみ スライドのみ
  • テスト テスト
  • アンケート アンケート

成果

研修時間が約半分に。スケジュール調整も不要で全社的な業務効率化に寄与

導入事例

導入成果はどのような指標で測定されていますか? また、それぞれの達成状況はいかがでしょうか。

中西様 中西様
指標としては、受講率や受講ステータスを参考にしており、コンテンツ内容によっては100%をめざして配信しているものもあります。 なお、新任管理職研修については、以前は丸一日かかっていましたが、半日ほどに圧縮できました。これまでは通常業務に加えて集合研修として行っていたためスケジュール調整が難しかったのですが、Cloud Campusならそれぞれのタイミングで視聴できるため、業務の効率化が図れています。運営側としても、研修の管理が楽になりましたね。 また、ガイドラインやマニュアルをデジタル化したことで、業務負担が減ったという声も現場から聞いています。例えば、通所介護事業所で提供している機能訓練において、マシントレーニングの説明や案内を動画にしたところ、「分かりやすい」「OJTの手間が省ける」と高い評価を頂きました。

Cloud Campusの利用を通じて、発展的な効果も得られたと伺っています。

齋藤様 齋藤様

社員の中には、コンテンツを配信するとすぐ見てくださる方もいます。その内容について「ここはこうじゃないですか?」と指摘をいただくこともあり、コンテンツ内容への興味の高まりを感じました。

中西 様 中西 様

さまざまな業態を抱える弊社にとっては特に、いつでもどこでも動画を見られることが、業務効率化に役立っています。 訪問介護やホームヘルパーのような客先へ伺う業態の社員には特に、自分の手が空いたタイミングでコンテンツを視聴できることがとても便利なようです。また保育事業に従事する社員は、介護事業の社員と比べて小さなお子さんを持つ女性社員が多く、日中の時間を動画視聴に活用できることが運用のしやすさにもつながっています。

展望

デジタル環境を整え、社員の離職防止やリテラシー向上へとつなげる

最後に、今後の展望についてお聞かせください。

鈴木様 鈴木様
各自のWi-Fi環境にばらつきがあるため、Cloud Campusにアクセスしやすい環境を整備していきたいです。弊社の社員は40代が一番多く、70代後半の人が勤務されていることもあります。よって、手持ちの携帯がフィーチャーフォンで動画が見られない方や、家にWi-Fiがない方もいます。こうした「動画を見たいのに見られない」という方への対応や、環境的な支援を行っていきたいです。
齋藤様 齋藤様

ただコンテンツを作成するのではなく、社員がより「見たい」「受けたい」と思うような内容を考え、発信していきたいです。また、マニュアル化を進めることで、「Cloud Campusを見れば分かる」という環境を作っていきたいですね。

中西様 中西様
介護業界の有効求人倍率は他の産業の約4倍にものぼります。社員の皆さんに長く勤めていただくためには、研修を充実させ、受けやすい環境を整えることが必要でしょう。DX化を進めデジタル環境を整えれば、社員の皆さんのエンゲージメントを高め、離職を防ぐことにもつながると考えます。厚生労働省がICT化を推進していることも踏まえ、DX化を通して社員のリテラシー向上と、書類の削減をめざしていきたいです。
導入事例
ケアパートナー株式会社

ケアパートナー株式会社

https://www.care-partner.com/

1999年、高齢者向け在宅サービス事業を中心に創業。2013年には待機児童問題の社会問題化を受け、保育事業に参入。2020年にはさくらケア・うめケア社と経営統合し、 訪問介護・訪問看護・障がい者向けサービスにも事業を拡大。各種領域で地域社会に貢献している。 全国に介護施設を、 東京都・神奈川県・兵庫県に保育施設を展開。 約3,000人の従業員を擁している。

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