講義150本をオンデマンド化!授業のeラーニング展開を支援する大学活用事例

2022/12/06

千葉工業大学

業種
教育
導入主要部署
数学センター 津田沼教務
運用チーム
計1名(システム管理・統括)
ユーザ数
60人(2022年10月現在)

教育研修の質向上

研修のeラーニング化

目的
・対面とオンラインのハイブリッド教育で使用するコンテンツ作りの質の向上のため
導入の決め手
  • 受講環境 受講環境
  • マルチデバイス・直感的な受講画面 マルチデバイス・直感的な受講画面
  • コンテンツ内製が簡単な制作者機能 コンテンツ内製が簡単な制作者機能
  • 無制限の料金設定 ユーザ登録無制限の料金設定
  • 管理者機能 充実した管理者機能
  • サポート体制 サポート体制
成果
・分かりやすく、学びやすいと感じる動画作りが可能になった
・生徒の受講満足度がアップした

導入背景

オンデマンドでの授業に未来を感じ、授業動画のコンテンツ作りを決意。直感的な操作で教材が作れるCloud Campusを採用

導入事例

Cloud Campus導入の経緯について教えてください。

仲村様 仲村様

Cloud Campusの収録システムの前身であるCC Producerを使い始めたのが2014年。サイバー大学さんと単位互換協定を結び、eラーニング学習を進めることが決まりました。当時は「通学制の大学でオンライン授業を行う」という概念はありませんでしたが、動画コンテンツを使うことの有用性を感じ、本学でもオリジナルのものを制作していく運びになりました。

Cloud Campusの導入を決意した理由を教えて下さい。

仲村様 仲村様

Cloud Campusは、動画作りや編集作業がとても簡単にできる点が魅力でした。教材の動画作成は教員が行うため、直感的な操作方法で、かつシンプルな設計で作られており、扱いやすさは私の中で唯一無二のシステムだと感じました。これならばどんな教材作りにも対応ができると思い、導入することを決意しました。
実は、本学ではCloud Campusを導入する前から別のeラーニングシステムを利用しています。動画教材はCloud Campus で制作し、導入している他2つの学習管理システム(以降は「LMS」)で配信・活用で活用するというように、それぞれの長所を活かすかたちで併用しています。システムは、それぞれに機能の特性があるため、教員が授業の特徴に合わせて使える形式で取り組んでいます。

導入事例

運用

60分の授業動画を10分ごとのチャプターに。学習効率を考えた授業動画作り

2014年から授業動画の制作を始められています。最初に制作した動画はどういった内容のものでしたか。

仲村様 仲村様

最初は、1年生を対象にした「初年次教育」の動画を制作しました。本学で学ぶために必要な基礎的な数学などのスタディスキルや、大学生として知っておいて欲しいモラルや守るべき規範、大学の施設などを説明した動画です。私が制作したものもありますが、倫理や安全管理に関する部分はそれぞれ委員会があるので、各委員会の委員長に作っていただきました。

Cloud Campusでは何用のコンテンツを制作されていますか。制作する際に気をつけている点がありましたら教えて下さい。

仲村様 仲村様

主にオンデマンド配信用の授業動画を制作しています。授業動画はCloud Campusで教員が作り、Cloud Campus以外の受講専用のLMSにアップしています。動画は基本的には、授業で使用している資料やパワーポイントを活かして、録画をするという方法での制作です。
動画制作にあたっての共通ルールとしては、映像に音声が流れるため、パワーポイントに多くの文字を書かないこと。解説も入るため、シンプルに作るよう心がけています。それから、教員には60分の動画を作るようにお願いしているのですが、10分ごとにチャプターを入れて、動画を区切ってもらう等を推奨しています。

10分ごとにチャプターで分ける理由を教えて下さい。

仲村様 仲村様
学生たちが良く見ているYouTubeやTikTokは、だいたいどれも10分前後です。短時間の動画の方が集中して見ることができるでしょうし、通学までの移動時間や隙間時間にも見ることが可能になるので、学生にとって学びやすいのではないかと考えました。Cloud Campusは、チャプターを簡単に挿入できる機能が備わっているので、動画作りが簡単で本当に助かっています。

Cloud Campusで制作したコンテンツは何本ありますか?作られた動画はどのように活用し、管理しているかを教えて下さい。

仲村様 仲村様
現在の制作本数は150本ほどですね。管理は、コンテンツを作った教員が行なっています。本学は、Cloud Campusで制作したコンテンツを別のLMSにアップロードするという運用方法ですが、そのLMSは年度末にリセットされ、一度授業動画はすべて削除されます。そこに、新年度に向けて、Cloud Campusで制作して保存していた動画の内容を新しく更新して、アップロードするというのが基本的な流れです。もちろん、新しい動画を1から作ることもあります。教員へのアカウント発行は事務局が行なっていますが、コンテンツ制作から管理、アップロードまで、教員が一貫して作業を行なっていますので、オンデマンドの教材の運用に関しては、すべて任せています。

運用体制

導入事例
形式
  • スライド同期型 スライド同期型
  • セミナー収録型 セミナー収録型
  • 企画動画 企画動画
  • スライド+音声 スライド+音声
  • スライドのみ スライドのみ
  • テスト テスト
  • アンケート アンケート

成果

座学はオンデマンド配信が高評価。動画授業の取り入れ方の工夫で対面授業の理解力アップにも貢献

導入事例

Cloud Campusでのコンテンツ作りを導入してから、どのような成果を感じますか?

仲村様 仲村様

学生からは座学の授業はオンデマンド配信の方が受講しやすい、という声が届いています。本学では、対面授業のうち4回はオンライン授業で実施して良いことにしています。対面と動画のハイブリッド学習を行うことで、対面授業の前に予習としてオンデマンドで学習してもらい、通学時に実習するという形もとれるため、授業の質の向上に役立っていますね。
学生が興味を持ち、見てくれる授業動画にすることが重要。なので、分かりやすく、学生が学びやすいと感じてくれている動画作りができている、ということが導入の何よりの成果だと感じています。

展望

対面・オンデマンド授業のハイブリット型学習の環境整備とコンテンツの中身を強化したい

最後に、Cloud Campusで制作するコンテンツを今後どのように活用していきたいかを教えて下さい。

仲村様 仲村様

私たちは2013年からiPadを全学生に渡して、学生たちが学びやすく、利便性のある学習方法を模索してきました。通学制の理工系大学なので、実験・実習・演習などは、キャンパスで教員から直接学んでもらいたいと思いますが、オンデマンド配信の授業と組み合わせることで、授業時間に縛られずに各々で学習ができる環境を整えていきたいという目標があります。
そのためにも、対面授業と同じレベルの水準の動画を作り、オンデマンドでも単位修得ができるような環境を作っていければいいなと考えています。ただ、フルのオンライン授業となると、学生に学習を自己管理してもらう必要が出てきます。オンラインの定義や学習の進め方などをしっかりと固めなければならないので、簡単ではないと思いますが今後も挑戦していきたいと思います。

導入事例
千葉工業大学

千葉工業大学

https://www.it-chiba.ac.jp/

1942年、東京都町田市に「興亜工業大学」の名称で創立。1946年、東京から千葉県君津市に移転し、「千葉工業大学」へと改称。「世界文化に技術で貢献する」を理念に、「広く世界に知識を求める好学心を持つ人材の育成」「自ら学び、自ら思索し創造する人材の育成」「自由闊達、機智縦横な人材の育成」「善隣及び協力をつくり上げていく人材の育成」「高度な専門知識と豊かな教養を持つ、学理及び技術に優秀な人材の育成」をめざす。5学部17学科、5研究科10専攻、学部9,332名、大学院843名が在籍する(2022年度)。

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